フルーティアふくしまの旅後編

6月4日(日)14時30分ごろ、フルーティアふくしま号に乗った私は、スイーツが配られるのを今か今かと心待ちにしていた
車窓には、のどかな会津の景色が広がる。
　

このような景色を楽しみながら特別なスイーツが楽しめる
まさに絶好の舞台と言って良いだろう


やがて、アテンダントの方が現れて挨拶。
待望のスイーツを各テーブルに配るとともに、飲み物をサーブしていく
　

私のいる車端部の一人用席には、真っ先に配ってもらえるのが嬉しい
そうしてテーブルの上に置かれたのがこちら


この箱を開けると、中にスイーツが入っているというわけだ
同時に、飲み物も提供される。
　
ひとつは、福島県産の桃を使ったジュースだ

そしてもうひとつは、ホットコーヒーをオーダーした
これらはみな、ツアー料金に含まれている。

さあ、それではお待ちかねの白い箱をオープンする
中から現れたのは、こちらのスイーツであった


福島産のさくらんぼを乗せたフルーツのケーキと、同じくさくらんぼが乗ったフルーツタルトである
　
どちらも実に美味しそうではないか

それではさっそく、タルトの方からいただきます
　
う〜む、ジューシーなフルーツの酸味とカスタードクリームの甘みが口の中で渾然一体となり、最高の味わいを醸し出してくれるではないか
さすがは名のあるパティシエが作ったものだけのことはある

続いて、フルーツケーキを頂くことにする


こちらはスポンジケーキと生クリームが主体なわけだが、間に入っている数々のフルーツの旨みが、フォークを口に運ぶごとに違う味わいを奏でてくれる
なんという嬉しいスイーツの競演だろうか

普通のカフェとかで食べても美味しいであろうケーキやタルトを、こうして移りゆく景色を眺めながら味わえるとは

ここには、お金に代えられない魅力があるなと確信した次第である
また、さくらんぼをはじめとしたフルーツを生み出す福島の地味豊かな土地柄にも感謝せずにいられなかった

さて、こうして２つのスイーツを堪能した私は、お隣にある１号車へ

言わずと知れた、カフェカウンター車両である

ここで私は、フリードリンクであるアイスティーを頂く
　

前面展望を楽しみながらたしなむティーは、また格別の味である

運転席後ろのちょうど良い場所にカップを置ける台が設置されているのも、「わかってるじゃないか」と言いたくなるほど有難い
この位置からだと、磐越西線の線路が右に左に何度も大きくカーブしながら山を越えていることがわかる
そんな景色に、子ども達は大はしゃぎ＆大喜びだ

前面展望を楽しんだあとは、同じ車両にあるカウンター席からの眺めを楽しむ
　
アイスティーを傾けながら見る左右の眺めもまた、素晴らしいものであったことは言うまでもない

こうして過ごしていると、道中は本当にあっという間だ
郡山が近づいてきたので、自席に戻る

すると、ホット用とアイス用のカップが、両方ともオリジナルであることに気づいた
そんなわけで２つをパチリ


最後に、美味しいスイーツを頂いたお礼として、白い箱にボールペンでこうしたためた
「ごちそうさまでした。
どちらもとても美味しかったです
有難うございました」
これは「感謝の気持ちは形にしなければダメだ」と思ってのことだ。

ただ、箱の回収はてっきり郡山到着後だと思っており、片付ける方だけが後で気づく、奥ゆかしいメッセージとして書いたつもりだった
だが、書いた直後の到着前に白い箱を回収しにきたものだから、結局アテンダントの方にメッセージ主を特定されることになってしまった

少々気恥ずかしかったが、アテンダントの方から「わざわざメッセージまで有難うございます」とお礼の言葉までいただく。
まあ何にせよ、こちらの気持ちは伝わったことだし良しとしよう。

こうして、発車から1時間15分ぐらいかけた後に郡山駅に到着


NO.DO.KA.もＳＬばんえつ物語もそうだったが、このフルーティアふくしまも「もっとずっと乗っていたい」と思わせてくれる列車だった
こんな、魅力いっぱいの列車に立て続けに乗れて、この上なく幸せな２日間を過ごすことが出来た

またいつか、こんな鉄分補給三昧の旅をしに行きたいなと思ったあの日の私であった

最後までお読みいただき、有難うございました(^_^ゞ
-おわり-