NO.DO.KA.の旅レポートドキドキ編

さる6月3日(土)9時すぎ、私は上野駅13番ホームにいた


かねてから日記に書いてきた通り、これから485系「NO.DO.KA.」というカーペット敷きの団体専用列車を貸し切って、上野から新潟までを10時間かけて旅しようとしているのだ
ツアーなので、きっぷも乗車券ではなく乗車票である


参加者の受付を済ませると、今回のツアー参加者向けの缶バッジをいただいた

なんとこれ、参加者の方が独自に制作されたものだそうだ
これだけでも、今回の旅に賭ける参加者の鉄道愛と意気込みが伝わってくるというものだ

やがて、ホームに３両編成の列車が入線してきた

このNO.DO.KA.は、小田急ロマンスカーのように運転席が２階にあり、１階の先頭と最後尾が展望室になっているのが特長だ

そして車内はこんなかんじ。

カーペットが敷かれ、お座敷列車のようにちゃぶ台が並べられている
電車のなかで、これはくつろげそうだ

出発する上野駅13番線ホームと言えば、最近運行を開始したクルーズトレイン「トランスイート四季島」が発着するところだ
そのクルー達に見送られて、9時56分に駅を後にした

乗車すると、断続的に旅の記念グッズが続々と配られる
　
　
これらはみな、先ほどの缶バッジと同様、鉄分の高い参加者が「自主的に」準備・制作したオリジナルグッズだというから恐れ入る
記念スタンプの台紙も配布されたが、なんと専用のオリジナルスタンプまで用意されていたのだから驚きだ

さっそく、車内探検に出かける。
乗客は全部で100人弱。
なかには鉄道会社の車掌の制服を着た人も何人かいる。

そのなかに混じって本来の車掌さんもいるわけだが、みな「完コピ」しているため、どなたが本物の車掌なのか判らないほど

いろいろな鉄道の楽しみかたがあるものだ
車端部の、展望室からの眺めはこんな感じ
　
誰かがずっと独占するわけでもなく、みな一定の時間で入れ替わり立ち替わりして誰もが座れるように配慮している。
さすがは真の鉄道ファンたちの集まりであり、マナーもバッチリなのである

再び席に戻ると、さっそく開けるのがこちら。

缶ビールはやはり外せないですよね
流れゆく景色を見ながら、朝っぱらから飲む酒は最高のひとことに尽きる

やがて高崎駅では、地元の名物弁当の積み込みが行われ、参加者に配布された
それが、上州の鳥めし弁当である。
　
同様の企画が去年の9月にも行われたわけだが、その時は薄いスライス肉だけだったそうだ。

しかし、今回は食べごたえのあるモモ肉も入っている
新緑の面影を残す群馬の山々を眺めながら、ボリューム感たっぷりの駅弁を味わったことは、今も忘れられない思い出のひとつだ

列車は上越線に入り、山あいの中に身を投じる
　

都会→平野→山間部と、旅人を飽きさせない風景が、やがて突如真っ暗闇となる
そしてスピードを落としたかと思うと、トンネル内にホームがあることで知る人ぞ知る、土合駅に到着した
　

ここで20分間停車する。
トンネル内にホームがあるということは、当然地上へと続く階段があるということだ


その段数は、全部で462段。
主催者からは、時間が短いので上まで登ってみようという方は十分注意してくださいと言われていた。

しかし、私にはマラソンを走った脚がある
というわけで、階段登りに挑戦してみた

そして約7分後、無事462段の階段頂上に到着

さすがに足ががくがくになってしまった…

下り階段は、まるで奈落の底だ

そこを降りると、無事ホームまで時間内に帰り着くことが出来た


というわけで、充実感を感じながら出発


いつしか地上に顔を出した列車は、とある駅に到着した


ここで90分間の小休止となるわけだが、果たしてここは何駅か
そして、その間に取った行動とは何か

そのあたりの詳細を、また明日以降にレポートしていきたいと考えている今日の私であった

-つづく-