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2019年04月23日23:17

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映画「キングダム」感想/2019.4.19(初日)・2019.4.23

ブログ版:https://ameblo.jp/ppw1127/entry-12456412652.html(写真多めです)


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個人的に「世界で一番面白い漫画!」である「キングダム」の 映画を観に行ってきました。

1回目 T・ジョイ博多 /4月19日(公開初日)

2回目 ユナイテッドシネマ・キャナルシティ13 /4月23日

【原作について】

『僕たちは今、千年に一度の漫画を読んでいる。』

「キングダム」41巻の帯にある読者応募によるキャッチコピーが素晴らしいのですが、「キングダム」を読んでいる多くの人がそう思っているであろうし、私が「世界で一番の漫画は何?」と聞かれたら、0.0001秒くらいで「キングダム!」と即答します。

ヤングジャンプ派なので、2006年1月の連載第1話から13年と3ヶ月ずっと読んでますし、春秋戦国時代の話ですので、亡くなる人や別れが何度もあり、その度にヤンジャン片手に涙しますし、奴隷の身分から一歩一歩駆け上がっていく信と、後に始皇帝となる嬴政と支える人達のドラマには、我が事のように嬉し泣きします。

「キングダム」にハマる多くの方が、同じような事を言われているのですが、今回の映画化はキングダムを愛する多くの人達にとって、最高の「夢」の実現であり幸せな映画化だと思います。

先週の金曜の封切りから、今日までに2回観ましたが、原先生が画で描かれたものが現実、実際の人間が演じている事に、内容とは別に感慨深いものがあり、涙が溢れてきました。

【脚本】

メインは原作物の映像化について高い評価がある、黒岩勉氏。

まずプロデューサーマターで原作の5巻、王都奪還編までを映画化した事が英断!
その上で、その中でも上手にエピソード取捨選択してあり、また効果的に置き換えてあって。
原先生ご自身も脚本に参加、ご一緒に罐詰でブラッシュアップし、台詞を書き足されたようで、原作と同等の重みがある言葉がありました。

実はこの王都奪還編の時点で、信の生き方の指針となる大将軍・王騎と信は出会ってないので、その出会いの描き方がとても上手いなと。

実はもっと前に出てくる、信と嬴政のあの言葉をクライマックスに持ってこられていて……涙が止まらなくなってしまい(笑)

何より「キングダム」の原点・信と漂の絆を丁寧に、大切に描いてくださった事に、原点のファンの誰もが喜んだと思います。

強いて言えば、楊端和様の「山界から世界を広げたい」という夢、バジオウ・タジフと信が認め合うところがカットされたのが残念。
夢や信念で信や嬴政に力を貸す、山の民がただの傭兵に見えてしまい……

【美術】

特に山の民の城や本拠、そして仮面は原作にそっくり+アレンジしてあって、「これが映画化するということか!」と唸るばかりでした。

咸陽宮がロケセットみたいで、城壁がやや低いのと朱亀の門から先が、多分日曜の朝でよく見る(笑)採石場っぽいのがやや残念。

プレスに中国ロケやエキストラ数を強調してますが、枝葉の事。
厳密な春秋戦国時代の再現ではないので、あくまで漫画「キングダム」の再現としては最高だったんじゃないかと思います。

美術にミレニアムゴジラシリーズの瀬下幸治さん、VFXスーパーバイザーに神谷誠さん、小坂一順さん、特殊メイクに藤原カクセイさん……とよく見るお名前を見つけたのも嬉しかったです。

合成と実景の見分けがつきませんでした!

【キャスティング】

3年前くらいの10周年記念動画の時は、「山崎賢人が信??」と思ってしまいましたが、びっくりするくらい信で!……3年前はすみませんでした(笑)

お亮君の嬴政、橋本環奈ちゃんの河了貂、メインどころはぴったり過ぎたと思います!
発表時にちょっと首を傾げた昌文君の高嶋政宏さんも意外と似合っていて(笑)

映画化が続いて、彼らが蕞(合従軍編・原作32〜33巻)で戦うところを見たいと心から思いました。

王弟・成キョウの本郷奏多、憎らしい役を思い切ってされていて、やはり原作そっくり(笑)本郷さんもやりたいようですが、屯留編(35巻)を見たいですね……

左丞相・竭氏、序盤に里典をやった六平直政さんの方が似てる(笑)と思いますが、石橋蓮司さんの悪役オーラは流石!

魏興の宇梶剛士さん、肆氏の加藤雅也さん、ラスボスに昇格した左慈(三国志の仙人とは別人)の坂口拓さん、昨年お見かけしたり舞台挨拶でお見かけしたので、似合っている!とは別の感慨が(笑)
あと、ムタの橋本じゅんさんの怪演とアクション!流石!

そして、大将軍・王騎。

多分映画化で一番注目され、賛否両論あったと思いますが、王騎役の為に筋トレされたという大沢たかおさんが見事に演じられていて、一番の驚きでしたよ!
あの声、どこから出されていたんだろうと不思議(笑)

個人的に「キングダム」で好きなキャラクター(原先生のサイン会でも騰を描いていただきました)である、王騎将軍の副官・騰の要潤さん。
原作に寄せたビジュアルになっていたなと。

副官・騰の活躍は王都奪還編より後なので、映画の続編に期待してます!

【夢】

「キングダム」の大きなテーマの一つである「継承」。

何度となく原作にも出て、「想いを継ぐ」という言葉でも言い換えられているけど、テーマにもなっていますが、今回具体的に「夢」という言葉で表現されている事に、胸が熱くなりました。

原作も含めて、信と漂、信と嬴政、この先の信と王騎将軍、その先に出会い、別れるキングダムの世界の人々を具体的に繋いでいる物と、ようやく出会えたように思いました。

かつて、映像の世界を諦められたという原先生にとっても、夢の実現。

この映画「キングダム」の夢もまた、ずっと続いてくれる事を祈ってます。

原泰久先生、万歳!
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