シネマノヴェチェント「モスラ2 海底の大決戦」2019.4.7

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4月7日の日曜日は、横浜・シネマノヴェチェントの「モスラ2 海底の大決戦」の上映会へ。

2月の「モスラ」から3ヶ月連続のシネマノヴェチェントです！！！

ミレニアムシリーズや平成モスラ3部作の時は、客席の平均年齢も若くなり、今回は女性の方が何名か。

さて、「モスラ2 海底の大決戦」。

スクリーンで観るのは、京都みなみ会館での川北監督の追悼上映以来かな？

平成モスラ3部作は、怪獣・特撮映画における最強のジュヴナイルだと思っています。

モスラ1は後藤一家の再生、モスラ3は拓真少年の成長、と毎回やっている事が違う中、モスラ2は満島ひかり演じる汐里とゴーゴの出会い、同級生の男子2人を加えた冒険譚がメインで、エリアス側のドラマは脇にある印象なので、3部作の中で一番ジュヴナイルなのかも。

音楽・渡辺俊幸先生と今作のお手伝いをされたオーケストレーションの沢田完先生の音楽も、少年少女の冒険物語をより盛り上げている印象。

汐里とゴーゴの出会いの曲から、同じ主題をテンポを変え、アレンジされて使われていて、汐里とゴーゴの物語だと強く印象付けているように思いました。

また、夏の海の話なので正月映画よりは、お盆の映画の雰囲気。
同じ時期に「学校の怪談」シリーズがお盆映画で大ヒットを飛ばしていたので、もしモスラ2をお盆にやっていたら、違う形で大ヒットしたのかも？

ニライ・カナイ文明のピラミッドは、本編・特撮共に美術が凄くて、これは東宝映画にしか作れなかった映画だと思います。

本編側もピラミッドの仕掛けをミニチュアで撮影されていて、本当に観る人を飽きさせない、盛りだくさんで面白い映画！

歳のせいかモスラ1に続いて、汐里とゴーゴ周りのドラマで2回ほど泣きました……

ゲストは当時・川北組の助監督・なかの☆陽さん、本編・製作係の清水俊文さん、当日急遽参加された、三好邦夫監督！

当日に発表された三好監督のゲスト来館は本当に貴重で、何人か当日券でお客さんが増えた？とか。

開催日より前のノヴェチェントのブログで「当日追加ゲストがあるかも？」とあったので念のために、サイン会用にモスラ2のチラシを入れておいて良かったです（三好監督の来館のツイートに気付いたのは福岡空港でした）！

ノヴェチェントさんはトーク内容の詳細のSNS掲載を不可にされているので、大まかですが、撮影時の苦労話や、川北監督の想い出話がメインでした。

最後の東宝での川北紘一特技監督作品にして、後に続く超星神シリーズへの転換点、平成ゴジラ、平成ガメラがある中での、平成モスラの個性と存在感を再認識しました。

公開から20年を過ぎて、平成モスラ3部作自体が再評価される時期に来ている、日本特撮史の位置付けが見えてきつつあるのを実感しました。

あと、先月の福岡特撮座談会の翌日に、手塚監督からお聞きした、とあるお話とこの日のトーク内容がリンクしていて、心の中でニヤニヤと（笑）
座談会にお越しいただいた当時の特美助手の方もこの日来場されていたこともあり、福岡特撮座談会や、2月のモスラ1の吉田瑞穂さんのダガーラの想い出話との合わせ技で、より楽しめた気がします。

そういえばモスラ2のEDロール、2人目の山口紗弥加さん（歌手デビュー時にサイン会行きました）から、この日お会いした最後の三好邦夫監督まで、お会いした事がある方が14人もいて！
公開から22年の間、本当に色々な方とお会いしてきたなぁと（笑）

清水さん、なかのさんは貴重かつ、豊富な資料を持参されていて眼福でした。
そして、清水さんが預かってこられた、本編助監督の熊澤さんが保存されているゴーゴのプロップが取り出された時には、客席から嬉しい悲鳴が！

サイン会の後、ゴーゴは懇親会で飾られ皆さんが撮影されたり、ゲストとの記念撮影タイムでは一緒に写ってくれて（笑）この日のアイドルでした！
服にゴーゴの毛が付いていたので、皆さん記念にお持ち帰りされていたり（笑）

急用で懇親会序盤でやむなくノヴェチェントを出なければいけなかったのと、近藤さん、なかのさん、おあきさんに座談会のご報告と応援していただいたお礼を、ちゃんとお伝えできなかったのが、本当に残念。

清水さん、なかのさんから、それぞれのお仕事のお話をお聞きしたかったです……！