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2019年10月15日15:17

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台風で路上生活者が避難所に入れない。

首都圏でも台風19号の暴風雨が強かった10月12日午後、台東区の自主避難所を利用しようとした路上生活者が、避難所の利用を断られた。


「野宿者はお断り」

台風は12日夜に東京にもっとも大きな影響を与えると予想されていたため、複数の路上生活者・労働者支援団体などが、台東区でも見回りを行なっていた。

一般社団法人あじいるによると、最初は避難所が路上生活者を断っていることを知らずに、ボランティアらが上野駅周辺にいる路上生活者に、避難所の場所を示すビラなどを配布し、避難を呼びかけていた。しかし実際に路上生活者が避難所に行くと、利用を断られ、片道30分の雨の中をまた帰ってきたのだという。

ボランティアが台東区役所に確認すると、「区内に住所がない」などを理由に、路上生活者の自主避難所利用を断っていたということが判明した。

それらがTwitterやFacebookで投稿され、SNS投稿を見た人々が、台東区役所の災害対策本部に抗議の電話などをしたが、「住所がないと利用できない」「区民が優先」の一点張りだったという。

「路上生活者が来るという観点がなく援助の対象から漏れた」

BuzzFeed Newsが13日に台東区災害対策本部に電話取材をすると、広報課の担当者は、路上生活者の自主避難所利用を断った事実を認め、次のように述べた。

「自主避難所では入り口で避難所カードに名前や住所をご記入いただいています。そこでいらっしゃった住所不定者の方が『住所がないんです』とおっしゃり、避難所は区民の方への施設ということで、お断りをさせて頂きました」

担当者によると、区内に住所がない路上生活者が避難所を利用できないという判断は、「区の決定」で「災害対策本部の事務局が判断した」という。

「もっとも被害を受けやすいのが路上生活者の方」

12日、区内には小学校や区民館など4カ所に自主避難所が設置されていた。また、上野などがある同区は外国人観光客や日本各地からの訪問者も多いために、上野と浅草に2カ所、外国人観光客や帰宅困難者向けの避難場所も設けられていた。

今回、台風で危険が差し迫っていたにも関わらず、利用を断ったことに対し、Twitter上でも「もっとも被害を受けやすいのが路上生活の方なのに」「断るなんてありえない」と批判が相次いだ。

批判に対して広報担当者は「事実として、住所不定者の方が来るという観点がなく、援助の対象から漏れてしまいました」と説明。また「今後は他自治体やお電話をくださった皆さまのご意見なども参考に、どう命を守るか検討していきたい」と話した。

「明らかな差別で命に格差をつけている」

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