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2020年10月17日11:58
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河内見聞記�� 59 「宅墓」なんのこと？
たわわに実る柘榴の実、今週の写真から
「盛秋」という言葉を新聞で見つけた。「せいしゅう」とパソコンに打ち込んでも出てこない、清秋ならあるが。秋の盛りと言えばいいのにと思っていたら、散歩中に見かけた「小さい秋」が頭に浮かんだ。
近所の公園で羽を休めるコサギたち
今週故郷の姉から来たLineメッセージには、実家の兄と稲刈りをしたとあった。先日葬祭に帰った日、あと10日前後の稲の状況を見て稲を刈る。そしてさらに一週間後に稲扱ぎをすると言っていたのを思い出した。中国・中原の季節から生み出された二十四節気が気になったので手元のリストを覗く。今日は丁度「寒露」と「霜降」の間とある。やはり中原の地、洛陽や西安はもう晩秋、きっと紅葉が見頃かなと思ったりした。日本は徐々に秋たけなわ、そう盛秋に違いない。祭りの季節もやってくる頃だ。
過日外出するのに上着を探すと、クローゼットに夏用のブレザーしか掛かっていなくてあわてて合い物を出したのだった。その日TVでは札幌の山に初雪が降ったと伝え、妻は毎年そのニュースで灯油を買いに行き始めると、年中行事よろしく説明してくれた。何もかも季節の移ろいを感じさせる動きが行き交う、せわしないこの頃である。
今週見聞きしたものから徒然の記。夕刊の一面にあった「宅墓」なる言葉。
元々代々、家として受け継ぐものがお墓であったが、最近は核家族のせいか難しくなるというお話。確かに、子供がいない家はたちまちお墓を守るものを失い、廃れてしまうことになる。身近にもそういった話はごろごろ転がっている。かくいう私自身もそういった状況にあるとも言える。分家の自分は、ときどき故郷に帰り、お花を供えお参りしているが、いつ何時それができなくなるか、偶然の事故だってありうることだ。さらに子供たちに引き継ぐ確証は何もないのが現実である。一つの解決策は、そういった中から生まれた新しいサービスとの触れ込みで、自宅に小さな墓石を置き、配偶者や両親・家族を弔い、偲ぶことができるという。そのお墓を維持できなくなると引き取ってくれる。確かに少子高齢化、核家族化、地方衰退などの風潮から、墓じまいをしたり、近場の納骨堂に移す「改葬」をする人が増えたり、新しい世相と言えるが、費用も結構な金額になるという。因みにこの「宅墓」、14�傳�12�傳�12�僂了由僂だ个如¬�7万円だそう。ただ夫婦だけの場合など少人数の家族の場合機能しそうだが、ある一定の数の関係者がいる場合、忽ち遺骨が入りきらないので、明らかに機能しない。
そう考えてくると、恐らくこういった悩みをもつ人は多くいるものと推察される。例えば、宗派ごとにネットワークを活かし、一番いいのは仏教界がまとまって、どこでも遺骨を納骨でき、好きな所でいつでもお参りできる場所を提供できるお墓システムなるものを作って頂くのが一番望ましいと思うのであるが、どうだろうか？
（おわり）
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