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2020年07月25日17:33
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河内見聞記�� 44 奈良県・柳生街道を行く�◆〔�生一族の居城跡
円成寺を出た私たちは柳生の里を目ざした。まもなく少し勾配のある県道を曲がりくねりしながら下って行くと、川の見える低地を、いくつかの集落を過ぎて、柳生の里に到着した。今では奈良市柳生町だが、石舟斎、宗矩、十兵衛の時代は将軍家兵法指南として柳生藩一万石の本拠地だったところである。
当時もそうであっただろうが、長閑な山村といった風情。
見所はいくつもあるが、私たちは一族の居城の跡、墓所、家老屋敷を中心に見て廻ることにした。先ず家老屋敷、昭和の代になって大河ドラマ「春の坂道」の著者山岡荘八氏の所有になったこともある武家屋敷である。
次に上掲の山里の写真に写る小高い丘にある、一族の居城、墓所へ向かった。
臨済宗の菩提寺・芳徳寺。
宗矩建立、開山は沢庵和尚、本尊は釈迦如来。
境内のあちらこちらに円成寺同様、桔梗の花が咲いていた。こちらの桔梗は紫と白が同じ場所に混ざって咲いていた。知らなかったので調べてみた花言葉、紫は「永遠の愛」「気品」、白は「清楚」「従順」だそうだ。愛の方はさておき、柳生の里にぴったりの花だと思う。 （おわり）
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