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2020年07月25日10:51
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河内見聞記�� 43 奈良県・柳生街道を行く� ￣濱�寺
過日日記冒頭に二十四節気「芒種」について書いたのは6月の初旬。以来、「夏至」「小暑」「大暑」と時は何も告げずにただ過ぎゆく。いま又月を越せばすぐ「立秋」がやって来る。今年はコロナ禍、オリンピック延期、7月豪雨、長い梅雨の年として記憶に残るのだろう。
コロナは増々勢いを増している。5月に感染者は世界で500万人を超え、6月には3，4日に50万人増えていたのが今月は2日に50万人ずつ増えている。一端収束したかに思えた日本でも、東京、大阪その他の県で聞きたくない数字が日々、伝えられている。感染防止のブレーキを踏みながら経済を回すアクセルを踏む必死の調整がつづくなか、自分も気分の平静を保てるほどに散歩、小旅行などを少しずつ愉しんでいる。と言っても2月以来都心部はおろか市の中心部にも近寄らない、電車も避けてきている。
先月府県跨ぎの自粛解除がなって、東大寺参りと美作への温泉旅行へ行ったが、今週は梅雨の合間の晴天の日、奈良県は柳生街道へ出掛けた。実は東大寺行きを書いた日記へのあるマイミクさんのコメントにあった「円成寺」が頭に残り、武蔵の里を訪ねた際、剣豪が立ち寄った柳生一族の里が閃いたのである。奈良中心部から東へ16Km、柳生新陰流を生んだ剣聖の里までの道が柳生街道と呼ばれる古道である。
東大寺南大門前の信号の一つ手前、奈良県庁横を左折し県道369号線を30分ほど進むと円成寺に着く。入り口を入るとすぐ池を中心にした庭園と寺の建物が二つ三つ見えてくる。
当寺の見所の一つは国宝・大日如来像で、この多宝塔に納められていたというが、今は受付の脇の相應殿に安置。撮影禁止のため、当寺のサイトの方から眺めることにする。http://受付を出て多宝塔の横を進むと本殿に。本尊は阿弥陀如来坐像。
当寺のもう一つの国宝は、春日堂・白山堂と呼ばれる寺の鎮守社。
円成寺の正門、楼門。上掲、最初の写真は楼門で、池の反対側からの眺めは私の一番のお気に入りであった。
柳生街道、現在の旬の花は桔梗（キキョウ）のようで、柳生の里でもあちこちで見かけた。アジサイは役目を終えたようで、次の主役と思われる紅葉の青々とした若葉が静かに出番を待っているように見えた。興福寺、薬師寺、唐招提寺など奈良市内の寺院とは趣の全く異なる素朴で静寂な心和むお寺である。 （おわり）
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