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2020年07月11日10:09
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河内見聞記�� 39 作州浪人・宮本武蔵の故郷へ（１）
コロナ騒ぎも半年になる今週、久しぶりに温泉旅に出かけた。世界では欧米がやや静かになる中、ブラジルのトランプさんが感染したりインドやメルボルン、足元では鹿児島でもクラスター発生。東京、大阪も第二波のような気配も感じられる。
5月の連休明けから温泉行きを窺っていたが、七夕頃に照準を合わせたところへ、強力な梅雨前線が停滞することに。宿の予約もあるので、8，9日に定めてあとは毎日”祈って”いた。
「車で3時間以内」が射程で、近畿圏なら白浜、有馬、城崎が思い浮かぶが、今回は少し延ばし中国路から、岡山の三名湯から湯郷温泉を選んだ。温泉前後の散策の地に、本来は広島の帝釈峡が頭にあったが、大雨の可能性もあり、兵庫との県境・大原地区、武蔵の故郷再訪することにして家を出た。祈りが通じたのか、その両日とも一滴の雨にも出会わなかった。大阪や広島でも豪雨とTVでやっていたので、奇跡に近いと今思う。
お陰で明るい村里、里山、吉野川やその支流の映像をカメラに納めることができた。
武蔵生誕の地はこれで3回目になるが、あまり変わらない風情で、それがなかなかにいい。観光地ズレしていないのだ。武蔵の足跡を辿れば、京都の一乗寺下り松、巌流島の決闘の地、晩年を過ごした小倉、熊本などかつて旅した土地が繋がって来る。あと柳生の里へ近いうちに行ってみたいものである。
最後に大原の宿場跡へも行ってみた。こちらも観光客はほとんどいなかった。ムシコ窓やナマコ壁といった独特な造りの街並みが続いている。旧街道をすこし脇道に入ると、吉野川にかかる橋があって、橋の袂に旧家らしい白黒の土塀が遺り、立派な庭園が垣間見えた。川のせせらぎの音と蝉の声が心地よかった。
（つづく）
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