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2020年05月17日22:55

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河内見聞記供25 ブラジルから大西洋越えてポルトガルへ(3)

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今に残るポルトガルでの印象を、いい機会なので書いておく。当時は旅行記などほとんど書いていない。写真で残せばいいと思っていたかもしれないが、この記念旅行のように、肝心な写真がどこに行ったかわからないのでなんてことはない。又しても人間の知恵の浅さを感じざるを得ない。
(参考:ポルトガルの世界遺産)https://worldheritagesite.xyz/ranking/ranking-countries/rank-europe/rank-portugal/

先に書いたように、その年、南のリスボンから北のポルトまで主要都市を巡っている。リスボン、ポルトは日本でも馴染みのある名前だが、その他の都市は私も聞き覚えがなかったように思う。例えばコインブラはヨーロッパでも最古の大学の一つと言われるが、私は今でも、それならドイツのハイデルベルグとイタリアのボローニャでしょうがと返すだろう。

それと旅行時に既に感じていたのは、ポルトはものすごく魅力的な都市で、その割に、昼に到着し翌日正午前の出発で十分に堪能できていない。いつかまた必ず来たいと思っていた。

その魅力、先ずは古い町で、ローマ時代の名残もとどめているほど。そして王宮もあってリスボンに次ぐ都市としての風格がある。それとドウロ川という大河の河口で、河口港から例の航海王子エンリケが航海に出ていたという。さらにその川の上流にはポルトガル一のワインの産地が広がっており、世界的にも有名なポルトワインの輸出港でもある。

その町で先ず行ったのは、川沿いのレストランだった。そこが素晴らしい景観の地だったのだ。ちょうどすぐ眼前に高さ400mあるドン・ルイス一世橋の大アーチ橋が見える。人も渡れるし鉄道橋としても使われ、特に地面から仰ぎ見る橋の姿にはだれしも度肝を抜かれるほどである。その真下にクルーズ船の発着場があって、ポルト名物の蛸料理を食べた。これが美味この上なく、日本の味にも近く、以後我が家でも時折食卓にのぼることになる。また市内には著名なワイナリーも点在しており、その一か所を訪ね、醸造工程を観たり試飲をしたりして楽しんだ。ただ所謂ポートワインで普通のワインと異なるので、英国辺りでは人気らしいが、ツアーの一行もやや距離をおいてのお付き合いであったようだ。

夜はファドの店へ連れて行ってくれるというので、一行は物珍しさもあってワクワクと出かけた。が、哀愁を帯びた歌を暗い店内でただ聞く内容で、踊りもない、玄人向けの演芸のように見えた。勿論日本人にとってではあるけども。いずれにしても、駆け足観光で、もっと赤レンガの映える町並みを眺めたり、ゆっくり散策したりしてみたい都市であった。

順番はこうなったが、リスボンも素敵な町である。先日TVで、「チョイ住み」なる番組があり格闘家・小川直也と俳優・竹内涼真が古い町並みのアパートで短期滞在する番組をやっていた。私がポルトでもう一度やって来て暮らしたいと思ったのは正にあれである。リスボンでもいい。リスボンには歴史があって、都市の重厚さがある。適度の賑やかさがあって、過密すぎることもない。海と川があって気分的に開放的、盆地の鬱陶しさがない。食文化も豊か、そして人々の性格がいい。日本人に近い、少し内気でシャイ、スペイン人のように自文化を押し付けようとしない。人と接してちゃんと微笑で応える。以上は司馬遼太郎が「南蛮の道」で語っている内容である。そして、天気が日本人にはぴったりだ。

司馬遼太郎が、「リスボンはヨーロッパで一番天気のいい首都である。」と言ったのは至言で、私もまったくそう思う。年中温暖、夏暑すぎず、冬寒過ぎないのである。近いのはローマやアテネかもしれないが、その夏の暑さは堪らないと、私も経験済みだ。一日こうしてポルトガルに思いを寄せていると、10年以上も前なのに、思い出が泉のように湧き出てくる。 (つづく)

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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年05月18日 11:01
    あっ、読めました。有難うございます。 楽しませて頂きます!
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年05月18日 17:07
    コンニチハ

    その国に住んだ思い出は、何年 経っても色褪せる事はありませんよね。
    私も、当時の事が昨日の事のように思い出されます。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年05月18日 17:30
    > mixiユーザー 書き込み自由、質問、コメントなんなりとどうぞ。大歓迎です!
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年05月18日 17:39
    > mixiユーザー Diggyさんは、韓国、米国、最近のタイも仲間入りしましたね。私は、西独、イタリア、ブラジル、豪州、中国、ベトナムですが、時間の関係で濃淡はあっても可笑しくないと思えるのに、残りゆく記憶はなかなか失せない。だんだん減っては行くのでしょうが。。ポルトガルは多分、絵のような街に魅せられた感があります。それとブラジルとの比較も影響してるかな〜。それだけ綺麗なところだったような。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年05月20日 00:36
    司馬遼太郎の「南蛮の道」を読んでみたくなりました。紀行を追体験できそうですね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年05月20日 09:19
    > mixiユーザー 3月に始皇帝の不老不死薬の話で、司馬さんの「項羽と劉邦」を参考に読んでから、実は、街道を行くシリーズの、「江南のみち」「閩のみち」「蜀と雲南のみち」、それと今回の「南蛮のみち供廚鯑匹鵑任い泙靴拭N磴┐弍斉遒任狼譽織ぢ欧離掘璽汽鵐僖鵐福弊樵佝杷次法◆匹發辰箸眦傾颪剖瓩そ茵匹隼頁呂気鵑糧誅坦陳、メコンの上流の話があってびっくり。amazonのkindle版でのご購読が、瞬時に買えて安価なのでお薦めです。

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