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2020年05月10日18:03

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河内見聞記供22 南米・サンパウロ 週末の過ごし方(完)

若葉萌え出づる新緑の五月。この季節も私はとても好きだ。我家の四囲を眺めると、梅も桜も、栗も柿も、椿や蜜柑など常緑の木々に混ざり、伸び出した野草と相まって一面の緑の世界である。何が良いって、心が落ち着くのがいい。

サンパウロは南米最大の都市。海抜800mの高地にあって、気候温暖、晴天が多く雨も少ない。冬も10度を下ることはない。だが、人口1200万人の喧騒、通勤時間の渋滞はバンコク、台北並み。町を囲むチエテ川、ピニェイロス川の水も濁って近づけば臭気さえ漂う。地球儀的には日本の真反対といわれるように、社会の諸実相も反対とは言わないまでも相当異なる。日本人が生活していくには、正直しんどい面が多い。

そうした状況のもとで、無事大きな犯罪にも巻き込まれず、健康上も大した病気もせず大過なく6年過ごせた。一つには、日系人社会の恩恵に浴すことができた点がある。大聖堂のある中心地の近くリベルダージという地区には、日本人街がある。百できかない多数のレストラン、居酒屋、食料品・日用品店、薬局などの店が軒を連ねている。大いにお世話になった。もう一つは、散歩に毎週通ったイビラプエラ公園が徒歩で10分、身体を鍛錬するスポーツクラブもすぐ近くにあったこと。

そして週末は毎月一度、郊外の農園ホテルに滞在して過ごした。土曜日午前中にアパートを出る。ホテルは夕食+朝食+昼食付で、昼食は一日目にとってもいいし、二日目でもいい。一日目にとると、酒も飲めるので食後昼寝もできる。二日目に買い物など用事があれば食事なしで早めに帰還してもいい。

農園ホテルはあちらこちらに多数存在しているので、私は5,6か所使ったような気がする。一番よく行ったのはドナ・カロリーナで、10回以上行った記憶だ。ノッソ・ソーニョも結構行った。別なものでは、朝窓を開けると森の木々の間を移動する猿の群れが見れたのとかが思い出される。また小さなブドウ畑を散策できるものもあった。

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あちらの言葉では、Fazenda Hotelといい、正に農園ホテル。普通オーナーが近郊に大規模の農園を保有し、牛や馬の放牧をし、鶏や豚などの家畜を飼い、野菜を栽培している。多くは池をもち、鴨を飼い、釣り堀を併設している。馬を育て、乗馬を楽しめるところもある。ホテル施設の中には、プールがあり、サウナやジムも付いている。またサッカー場やサイクリングコースがあったりもする。

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ドナ・カロリーナはその中でも最大規模で、上記したものが一通り付いていた。さらに散歩のコースが複数。実はこれが私の最もお気に入りだったのだ。(1)に付けた全景のサッカー場の反対に池があり池の対岸に、いつもカピバラが群れており、近づくと離れ、去ると戻って来た。その横から森への入口があって、小道を進むと、丘に登る急坂に。登り切ったところに、大きな「日立の宣伝」に出てくるような幅広の木に出くわす。そこから丘を縦走し、やがて眼下に周辺の村落、なだらかな丘の風景が見えてくる。やがて道は坂を下りはじめ、左右に牧場が広がる。そこには灰色かベージュの牛の群れがいた。その坂を下りきると、農園の畑に出てくる。農園でできた野菜や蜂蜜などを売っていた記憶もある。

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現地の人々は家族でやってきて週末を過ごし、日曜日また都会へ戻って行くのである。散歩道で人と会うことはほとんどない。多分、農園の圏外を歩いていたようで、家族連れは、多く農園内の施設で思い思いの過ごし方をしていたようだ。

そうやって、あふれんばかりの緑のシャワーを浴びながら、牛や馬、鴨やカピバラを眺めながら精一杯新鮮な空気を吸う。身も心も爽快な気分で農園を後に、平日に戻る英気を養っていたんだなと思い返されるのである。 (おわり)




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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年05月10日 18:41
    コンバンハ

    私は比較的 田舎で育ったので、大都会のビル群の中では とても暮らせそうにありませんあせあせ
    パライゾさんがUPされている お写真は、とても心が癒されますぴかぴか(新しい)
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年05月10日 22:15
    > mixiユーザー 実は私もです。広島の田舎で育ち、市内に馴染みだしたのは、高校からです。ということは、私にできたので都会に住むことは問題ありませんよ。ミラノも都会でしたし、東京にも住んだけど、要はときどき仲立ちしてくれる田舎を持てばいいんです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年05月11日 23:26
    子供の頃いつも野球帽を被っていたので、母から「蒸れないように」と注意されていました。それで薄毛になりましたが「群れないよう」なりました。パライゾさんもゴルフをしないで農園ホテルに通ったりで、群れないようですね。マラッカの暮らしは脳炎火照るの様です。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年05月12日 10:12
    > mixiユーザー 群れないか、確かにその傾向はあるかもですね。家内と行く旅行はパックですが、個人では一人ですね。OB会なんかも参加しませんね。あくまで大切にするのは親友だけの傾向あります。脳炎火照るマラッカでも、キャメロンハイランドなんか偶に行くと、気晴らしに良さそうです。マラッカといえば、ゴア―マラッカ―マカオ、週末はポルトガルに飛ぼうかな、実はサンパウロから一度、飛んだんです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年05月13日 13:37
    窓の外には新緑が溢れる季節になりました
    そして今日は気持ちのいい風が吹いています
    若葉の透き通るような葉が一斉に揺れています
    ここから反対側の地球でこんなこころなごむ生活があるんですね
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年05月13日 13:56
    > mixiユーザー 詩のようなコメント、またまた有難うございます。そうなんですよ、日本人ならだれだってハマりますよね、それだけ対極にあるブラジル。日系移民よく頑張ったと思います。小野田さんが日本を捨てて、土に帰る土地に選んだ気持ちよく分かります。

mixiユーザー

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