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2020年01月19日18:40

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続・新ドイツ紀行8 ドイツの未踏破の地へ(完)

シュベリーンの名を初めて聞いたのは、シュトウットガルトでの独語クラスのリスニング課題の中でであった。私にはベルリンと聞こえていた。教師に尋ねると、メクレンブルグ州の州都だと。放課後図書館で調べて概要を掴んだ。そのとき、古い町並みが世界遺産だと知り、多くの写真を目にして強烈な印象が残っていた。他方、ロストックの名を初めて聞いたのは、いつかは記憶にないが、プロサッカーチームがありサッカー好きの私は大迫勇也や長谷部誠の動向を見聞した折、ハンザ・ロストックというのが脳裏に残ったと思う。ロストックを拠点とするプロチームである。

家内との東独旅行を計画中に、その後の一人旅をどうするかの思案になって、リューベックのあとはかつての国境の東方向に残る広大な地域の1,2の町を初踏破することを考えたのである。上記の事情もあり、なんとなくその二都市に決まった記憶がある。それ以外に浮かばないのも事実だった気がする。

さてリューベックのホテルのおばさんに言われたように、連泊することにしたロストック。中央駅から町の中心までは徒歩なら2,30分の距離。電車やバスもあったが、この距離、いつも歩きを選択する。私の自宅から最寄り駅までも25分、普通歩いている。駅からは住宅街を抜ける道で、中心の大通りに直角に出てくる。ホテルはほぼその1ブロック右側のいい位置にあった。

この町は人口20万人くらいだが、その州では一番大きい都市である。次の日行った州都・シュベリーンはわずか9万人の町である。バルト海から細長い湾が南に20Km近く延び、その端に観光船の船着き場があり、湾に平行にメインストリートが走る。ランゲ通りである。初日の午後と二日目の夕方、町の中心部をほぼ一回りした。中でもヨットが多数停泊し、遊覧船が泊まって絵になる市営波止場一帯が最も気に入った。(前回日記の写真)

日本ではほとんど知られていない小さな地方都市。散策中に目に留まった、小さな銅像、城壁、看板や掘立小屋に描かれた絵画。落ち着いた街の雰囲気と共にロストックの印象として記憶に残ることであろう。(おわり)

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