『ルーペ ―カメラマン瀬川順一の眼―』

「伊勢長之助関連上映」
「いまはむかし」の公開を記念して
伊勢真一監督の父、伊勢長之助が作ったドキュメンタリーの
特別上映をいくつか観た。色んな意味で考えさせられることも多く面白かった。


『ルーペ ―カメラマン瀬川順一の眼―』
伊勢長之助の親友だったカメラマンの瀬川順一を
捉えたキュメンタリー。仲間であったクルーが集い
メイキング映像などから切り出してみんなで製作。
瀬川順一が亡くなったのちの法事でしのぶために上映された作品。
ルーペとはカメラの接眼レンズの中の事。所謂ファインダー。
「誰もわかっちゃいないんだ ！ カメラマンは、いないけど、いるんだ…」
狭い枠組みの中を覗き続けて、広い世界を描き続けた男。
中国戦線で処刑を記録したあるカメラマンの映画「戦ふ兵隊」を通じ、
カメラマンとして、人としての生き方を強く語る。
ルーペをのぞき続けたひとりの映画人の貴重な記録である。


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