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2021年07月27日23:16

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『HOKUSAI』


『HOKUSAI』
公開中
90年の生涯で3万点以上の作品を描き今なお知られる
江戸時代の天才浮世絵師・葛飾北斎の知られざる生涯を
4章で表現した壮大な人間ドラマ。
出演は柳楽優弥、田中泯、阿部寛、永山瑛太、玉木宏ほか
監督は「劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班」などの橋本一。
江戸時代、さまざまな文化が花咲く時代。
"浮世絵"と呼ばれる版画は歌舞伎と並ぶ町人文化の代表の一つで大流行していた。
幕府はそのことを快く思わず、弾圧の対象とし始めていた。
その江戸の片隅で、食うや食わずの貧乏暮らしをしていた絵師の勝川春朗。
頑固一徹で人のいう事を聞かない。金にも執着しない。
ただ描くことにのみ没頭する奇人変人の類だった。
その春朗の才能を見出した男がいた。版元・蔦屋重三郎だ。
蔦屋は、喜多川歌麿、東洲斎写楽など大当たりをした絵師を生み出した
江戸で一二を争う老舗だ。その主人重三郎が挨拶も出来ない
粗暴な絵描きを売り出そうというのだ。絵は確かにうまいが
歌麿のような色気のあるものも、写楽のような誇張の効いた大首絵も描けない。
それでも「自分にしかないものを追及しろ」と重三郎は後押しをし、
劣等感に苦しみ、放浪の果てにその才能を開花させた春朗は
"葛飾北斎"と名乗り、誰も見たことがない革新的な絵を次々と生み出し
一躍大人気になってゆくのだが……。
青年期の北斎を柳楽が、老年期の北斎を田中が二人で一役を演じている。
「富嶽三十六景」の波頭や、赤富士、紺の顔料の入手、弾圧、病、
教え子の死などなど、孤高の絵師の壮絶な苦しみにみちた生涯と
生み出された作品の素晴らしさを画面に叩き付ける。
ロケーションの美しさ、広角レンズを駆使しての遊郭の部屋の撮影、
何より本物の絵師の線の美しさ、ラストの鬼気迫る若老が重なる
北斎の天井絵の創作など、葛飾北斎を知り、興味を持つ者に
感動を与える作品となっている。
私は葛飾北斎の作品や歴史についても知っているので
その表現の楽しさを堪能させてもらった。
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