映画『漂流ポスト』(短編)

映画『漂流ポスト』(短編)
2月27日〜3月12日シネ・ヌーヴォにて、
順次、アップリンク京都にて公開
「漂流ポスト」とは、東日本大震災で
亡くなった人への思いを受け止めるため
岩手県陸前高田市に設置された実在の郵便ポスト。
「手紙を書くことで、心に閉じ込められた悲しみが
少しでも和らぎ、新たな一歩を踏み出す助けになるなら」
という想いから建てられたくさんの手紙が寄せられている。
本作はこの「漂流ポスト」をモデルに、
震災で大切な人を亡くした人の“心の復興”を描く人間ドラマ。
親友の恭子を東日本大震災で亡くした園美は、大人になってからも
彼女の死を受け入れられずにいた。ある日、恭子と一緒に
学生時代にに埋めたタイムカプセルが見つかり、中に
将来のお互いに宛てた手紙が入っていた。これが引き金になり
思い出と共に彼女への罪悪感が園美の心に生まれてくる。
そんな時、園美は震災で亡くなった人に手紙を送る
「漂流ポスト」の存在を知る。そして……。
ニース国際映画祭最優秀外国語短編映画グランプリほか
世界各地の映画祭で高く評価された。
監督は被災地で長期ボランティアに参加した清水健斗。
実際に「漂流ポスト」を管理する赤川勇治が全面協力した。
哀しい思い出の結晶、そして未来へつなぐ気持ちを描いた秀作。