「おかあさんの被爆ピアノ」 8月7日より

「おかあさんの被爆ピアノ」
8月7日よりテアトル梅田、京都シネマ公開にて公開中
昭和20年8月6日、あの日広島に原爆が投下され、
広島は一瞬にして地獄と化した。多くの犠牲を生んだ痛ましい事件。
爆心地から3キロ以内で被爆しながらも残されたピアノを
「被爆ピアノ」と呼ぶ。そして75年目の夏。
被爆2世の調律師として全国で被爆ピアノを運び続けている
矢川光則さんの実話をもとに、約10年をかけて映画化した。
監督は「レミングスの夏」の五藤利弘。
主演は佐野史郎、「AKB48」の武藤十夢。
自身も被爆2世である調律師の矢川光則は、
持ち主から託された被爆ピアノを修理・調律して
自らトラックを運転して全国を回り、
各地に被爆ピアノの音色を届けていた。
東京で育ち幼稚園の先生を目指す大学生江口菜々子は、
おばあちゃんの「被爆ピアノ」を母の久美子が
矢川に寄贈していることを知り、「被爆ピアノ」の
コンサートで矢川と知り合う。5歳の頃に祖母から
可愛がってもらった菜々子は祖母のこと、広島のこと、
被爆ピアノのことをもっと知りたくなり
広島まで無理やりトラックに同行する。
菜々子はルーツを、被爆ピアノの活動を辿りながら
次第に大切な何かを見つけていく。
武藤十夢も一生懸命さが伝わり佐野史郎の方言がうまい。
歴史の闇に埋もれてゆく広島の記録を今に伝えようとする秀作。