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2020年08月07日16:56

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『ぶあいそうな手紙』

『ぶあいそうな手紙』
7月31日よりシネ・リーブル梅田、京都シネマ、順次シネ・リーブル神戸にて公開中
ブラジル出身の女性監督アナ・ルイーザ・アゼヴェードによる
ハートウォーミングな人間ドラマ。
主演は「ウィスキー」の名優ホルヘ・ボラーニ。
ブラジルは南部にあるポルトアレグレの街。
ここに暮らす独居老人エルネストは78歳。
頑固で融通がきかず、本が好きでうんちく好き。
ウルグアイから移民して来てもう46年になるが、
ここのところ視力が急激に衰えてきて読書もできない。
もう人生も週末に近いな。そんなことを考え暮らす日々。
ある日、エルネストに一通の手紙が届いた。
差出人は若き日、ウルグアイ時代の友人の妻。
でも読めない。エルネストは、犬の散歩で近所に雇われた
ブラジル娘のビアに頼んで手紙を読んもらう。
若くて元気でスペイン語もわかる教養も持つビア。
ビアを気に入ったエルネストは、文字も書けると知り
代筆も頼み、手紙の読み書きのためにビアを雇う。
しかし、素顔の彼女は素行が悪く、スキを見ては
エルネストの本やお金を盗む。
ビアが盗むのを知っていながら知らんふりするエルネスト。
エルンストの世話をし心がだんだんと溶けて来たビアは
老人を詩の集いに連れて行く。老人は目を輝かせ
朗々と詩を歌いあげる。
そして……、
細やかな心の変化を描いてゆく秀作。
エルネストが大切に思っている本「宝島」
「黄金虫」「ロビンソン漂流記」
エルネストの思い出の映画「自転車泥棒」
と主人公の優しい気持ちが見ている者にしみてくる。
それは監督の気持ちであり
途中から涙があふれてくる。
ブラジル・サンパウロ国際映画祭批評家賞、
ウルグアイ・プンタデルエステ国際映画祭
観客賞と最優秀男優賞を受賞作。
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