「アルキメデスの大戦」 7月26日公開
数学者が第二次世界大戦を止めようとしていた!!
三田紀房の同名コミックを山崎貴監督が映画化した
重厚な人間ドラマ。
太平洋戦争直前の日本、海軍省は秘密裏に
最新戦艦の建造会議を進めていた。
腐敗と固定観念に捕われた上層部は、
世界に誇れる壮大さこそ必要だと考え
世界最大の戦艦・大和の建造計画を支持していた。
海軍少将・山本五十六は今後の戦いには航空母艦の方必要と
進言するが、のれんに腕押し。仕方なく巨大戦艦の予算組みが
でっち上げで、それを証明する方法に切り替えた。
軍の息がかかっていない元帝国大学の天才数学者・
櫂直に目をつけ「戦争を止める最後の手段」として、
大和の建造にいくらかかるか計算させた。
しかし軍の情報は一切機密。観ることも近づくことすらできない。
妨害工作や嫌がらせの中、櫂は会議用に提出された
たった一ページの資料からヒントを見つけ、
苦労の末、まだ見ぬ大和の三面図を起こし始めた。
たいがいの戦争映画は実際の戦闘シーンが売り物だが、
この映画はほとんど会議室、資料室、船内など
室内ドラマだけで魅せ切っている。
名作「12人の怒れる男」を思い出す
上質のサスペンスドラマに仕上がった。
最終決定の会議時間が押し迫る中、
悲喜こもごもの思いは交錯する。
計算は終わるのか?
大和計画に風穴は空けられるのか?
戦争の非情さを描いた超オススメ作品。
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