映画「龍宮之使」撮影日記
生き残った仏像
今撮っている「龍宮之使」には
いろんな宗教者が集まるシーンがあるのだが、
若い宗教家が"焼き物の仏像"を携えて一心に拝んでいるシーンがある。
これは、私のおじさんが手焼きで作ったもの。
おじさんはもう10年以上前に亡くったのだが
四国の松山で産婦人科をやっていた。
趣味人で円空や木食上人が好きなので、私ともよく気が合い
一緒にバリ島に様々な彫刻を見に行ったこともある。
そのおじさんが自宅の新築祝いでくれたのがこの仏像だった。
その後、阪神大震災。家の中のたくさんのモノが壊れたが
この仏像は動いただけで壊れなかった。そして、
今回6月18日にまた大阪で震災が有ったが、
布製の置き物の上に倒れてまたしてもこの仏像は生き残った。
試練を一緒に乗り越えてとどめた形をみんなに見ていただこうと
今回、映画「龍宮之使」に急遽出演と相成ったのでした。
素晴らしいシーンにグレードを与えてくれていると思います。
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