風は強いものの、概ね好天に恵まれたこの3連休。
と言っても、コロナ禍のご時世、出掛ける人は少ないかな?とおもいましたが…
先ずは連休初日、目覚ましを間違って土曜日でセットしていた為、ずいぶん寝坊してしまいました。
結果、考えていたプランはあえなく消滅。
代わりに千葉の山パトロールに行こう!と1000過ぎに拙宅を出ましたが、京葉道路が大渋滞(@ ̄□ ̄@;)!!
コロナ禍の最中でも、こんなに出掛ける人いるの?
山中なら街中より遥かに安全と思いますが…千葉の山へ行く人は、京葉道路のクルマ1000台に1人もいないでしょう。
なんにしてもあまりの混み具合に閉口し、京葉道路に乗った幕張の隣、武石で下りて帰宅しました(笑)
そして翌日、連休の中日の土曜日です。
今度こそ、千葉の山パトロールへ!
やはり大渋滞で、歩き始めたのは1200くらい(・・;)
その山とは富津市の房州アルプス!
先月アタマにパトロールしかけましたが、入口から200mくらいの位置に大きな地滑りポイントが有り、断念してそこで引き返しておりました。
ここは高巻きするしか無いか…と思っていたところ、地形図によると、どうやら少し離れた場所に別の入口が有るよう。
しかも、この道の合流点は、地滑りポイントより奥でしょう。
という事は、この口からうまく行く事が出来れば、房州アルプスコースのその先も歩けるのでは?
そして保田見林道、鎌倉古道を経て戻るというプランです。
さて
その「少し離れた場所」はすぐ分かりました。
明らかにメンテされていますが、適度に荒れていて、歩いて楽しい道です。
この迂回路は尾根道で、少し先で右下に地滑りポイントが望めました。
やはりそのちょっと先で合流します。
なお、本来の入口と、合流点の地滑りポイント側はロープが張られ、立入禁止となっていました。
先月アタマはそれがまだされていなかった事を考えると、崩落はあの台風の時期ではなく、或いは前回のパトロール時直前に崩落したばかりだったかも?
その時も、入口から地滑りポイントまではメンテされているなぁ…と思いながら歩いていたのです。
仮にそうだとしたら、台風からずいぶん経ったからといって、安心は禁物という事か。
なんにしても、現状は地滑りポイントを避けて房州アルプスに向かう事が出来ます。
この先は倒木を跨ぐような場所も…しかし充分歩ける程度です。
ここを道なりに行くと志駒もみじロードに出るのですが、いつも途中を右折して内台集落に出ています。
あまり目立つ分岐ではないので、右に注意して歩いていると、この分岐、なんと倒木で塞がっています(。>д<)
これでは、気をつけていないと見過ごしてしまうでしょう。
と言っても、気づきさえすれば、潜り抜けるのは問題有りません。
この先は荒れ気味…
しかし、それほど苦心せずに内台集落に出る事が出来ました。
房州アルプスは、入口近くの地滑りを除き、思ったより状態が良かったです。
内台集落では、シャガの花が迎えてくれました。
花は全く詳しくない私ですが、この花はあまり他で見掛けない気も…
千葉を代表する花と言えば、スイセンや菜の花です。
千葉以外であまり見掛けないと言えば、マムシグサなんてのも有りますが、このシャガは控え目な色合いがお気に入りです。
この先には群生している場所も有りました。
内台集落からは保田見林道へ。
林道の脇に切断された倒木が積まれていたり、隣接する谷が両側からの倒木で埋まりかけていたり…と、傷痕の深さを感じますが、林道自体はすっかりキレイになっています。
瀬高集落への分岐は、倒木でブラインドになっていました。
間も無く保田見峠です。
ここから古の鎌倉古道…いつの間にか指導標が出来ていました。
そうした名前が有るくらいですから、鎌倉時代には既に存在していた道なのでしょう。
実際、この鎌倉古道入って間も無い場所に有る三浦三郎山は、鎌倉幕府の有力御家人三浦氏に由来しています。
そんな歴史有る道ですが、荒れ具合はどんなものか…
房州アルプスのように、大した事が無いと良いが…
しかし、こちらは予想を遥かに上回る惨状でした。
倒木で道が完全に埋まってしまい、高巻き&下巻きで通過したのも3〜4回では済みません。
もちろん、難なく歩ける場所もところどころ有るのですが、すぐに次の倒木のカタマリが現れます。
大半は潜ったり跨いだりで通過出来るのですが…
地滑りも何ヶ所か有りました。
とは言え、通過出来ないほどではないのが救いと言えば救いかも…
これは道の真ん中に木が立っている訳ではなく、どこからか倒れてきたのが、ナイス着地を決めていたよう。
もうすぐ山を出るという頃、左下に川のようなものが目に入りました。
この辺りに流れている梨沢がこんなに太いと思えないので、水を張った田植え前の水田?
田植えしては早い気もしますが…(・_・?)
今まで見えた記憶は無いので、その間に有った木々がかなり倒れてしまったのでしょう。
1時間半チョイかけて、保田見峠から梨沢集落に到着。
たぶん、通常時なら1時間かかるかどうかだったと思います。
山中から出て舗装路を歩いて行く際、ちょうどいらした地元の古老の方と少しお話ししました。
鎌倉古道の事を聞いてみましたが、あまり要領を得ず…このパトロールの最中、保田見林道でクルマ1台とすれ違いましたが、人に会ったのはこの古老だけ。
地元の方でもここを通るという事は殆ど無いのでしょう。
たぶんこの鎌倉古道は、台風以降のメンテを全く行っていないと思われます。
ここを復活させるとしたら、人員やチェーンソーなど、かなり大掛かりにやらないと厳しそう。
或いはもう無理かも…
このまま荒れ果てて、朽ちていくのか…
千年近く、或いは千年以上続いてきた道が、たった数ヶ月の間に壊滅状態になるとは …
悲しい
千年の
齢(よわい)重ねた
荒道(こうどう)に
いざ鎌倉の
声は届かず
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