秋始まる　〜那須・三本槍岳〜

ずっと温めてきた場所・・・那須岳の最高峰・三本槍岳。
ここは天気が抜群の日に登ると決めていた。

台風一過の9月19日。
この日は待ちに待った日だ。

コースは裏那須からのアプローチと決めていたが前日の台風の影響が
朝方まで残っていたので急遽予定を変更して表の峠の茶屋駐車場へと向かった。
2時半に起きて自宅を出て6時半には駐車場に着いたが既に第一駐車場は満車。
一方通行の駐車場を一周して第2駐車場に車を停めた。

急いで準備をして7時くらいにスタートしたが峠の茶屋跡の避難小屋に着く頃には
裏那須にかかっていた雲も抜け、心地良い青空が広がっていた。
　



ここから朝日岳方面へと向かう。
狭い登山道を抜けるとやがて振り返った先に茶臼岳の姿が現れる。
いつ見ても素晴らしい景色だ。
　



北側も雰囲気のある景色が増えてくる。
標高こそアンダー2,000ｍだがなかなか素晴らしい景色だ。
　



美しい山の景色と青い空が次々とせまってくる。
この辺りにくると秋の気配を感じる。
　


　
そして小振りだが熊見曽根東端が見えてきた。
久し振りに見る大人数のパーティーがとても楽しそうだった。
　



そこから緩やかに稜線を歩くと地図上では1,900ｍ峰と書いてある場所に辿り着く。
北側の視界が開け心地良い。
　



ケルンや白い砂地の場所もあってアルペン的な雰囲気も好みだ。
　
　



しばし水を飲みながら秋の景色を眺め一気に清水平へと下る。
ここからの景色も素晴らしかったがその様子は帰りに紹介することとする。



やがて北温泉分岐の辺りまで来ると目の前に大きく三本槍岳が見えてくる。
山容は大きくどっしりとした印象だ。
近くてなかなか来れなかった場所がもうすぐ目の前だ。
　



最後の登りを一気に駆け上がるとグッドタイミングと言わんばかりに人の少ない
静かな山頂に辿り着いた。
近くて遠かった場所・・・三本槍岳の山頂だ。
　
　



この辺りから北側を眺めると紅葉が始まっていた。
いつの間にか季節はもう秋なんだ・・・。
　
　



しばらくすると山頂は多くの人で賑わいを見せ、交代とばかりにそれまで山頂にいた人と
同時に下山することとした。



少しぬかるんだ場所を過ぎると登りの際にスルーした清水平に戻ってきた。
静かで穏やかな場所だ。
　



熊見曽根〜1,900ｍ峰の頂きもこの辺りから見るとピラミダルな形で紅葉がとても綺麗。
更に少しだが木道やベンチもあって休憩にもってこいの場所だ。
　



少し水は少なかったが湿地帯が広がっており、遠く三本槍岳や裏那須の山々が見える。
　



この木道・・・本当にいい感じ♪
　



ゆっくりと時間をかけ写真を撮りながら清水平を後にするときつい登り返しが待っている。
しかし紅葉した山を見上げるとテンションが上がり自然と歩が進む。
　



そして1,900ｍ峰のケルンの辺りまで戻ってきた。
そこから先程まで山頂を堪能した三本槍岳を振り返る。
堂々と鎮座するその風貌は美しい秋の景色そのものだ。
　



北方面ばかりではない。
南方面に目を向けると朝日岳が格好良くそびえ立っている。
これもまた美しい。
　



カメラを望遠にしてみると多くの人がいるのが見える。
　



まだ紅葉は先だと思っていたが早々と秋の気配を感じることが出来て良い一日だった。
最後に今日は訪れることが出来なかった裏那須の山々を眺めながら
また近々訪れたいと思った那須の一日だった。