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2022年05月18日23:52

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水府提灯によるイルミネーション(ლ˘╰╯˘).。.:*♡

 何と美しいのだろう。思わず,そう思ってしまいました(◍•ᴗ•◍)

 人が光に恋い焦がれる想いは本能に根ざすものだと聞いたことがあります。原始時代,我々の父祖は暗闇にどのような危険が潜んでいるかを知ることが出来ませんでした。そのため今に至るも人は暗闇に恐怖を覚え,その闇を払う光に安らぎと憧れとを抱くのだ,と。都会に住んでいるとこれはなかなか判らないことですが,地方に行くと今でもそれと同じような体験をすることがあります。僕は若い頃,地方の小さな町に暮らしていました。目の前に何があるかも全く判らない真の暗闇というものを自ら経験し,人が何故光への憧れを抱くのかを体で感じさせられたものです。現代の人々がイルミネーションというイベントに心惹きつけられるのも,光を恋い慕う人の本能に基づくものなのに違い無い。そんなことにも思いが至りました。

 そうした本能を満足させ,かつ安全を確保するためでしょうか。人間は昔から、色々な照明器具を作り出してきました。現代では電気を活用することで昼を欺くほどの明かりを得ることが出来ますが,そうしたものの無い時代の人々が,まずは炎で闇を照らしたのがその始まりでしょう。しかし炎をそのまま持ち歩くことは容易には出来ないことです。そうした不便を解消するために提灯というものが発明されました。「ちょうちん」という音だけではピンと来ませんが,漢字で書くことで「持ち運びの出来る明かりなのだな」ということがよく判りますね。江戸時代の頃には光源として蝋燭が使われるようになり,利便性と安全性とにおいて格段の進歩を遂げたということが言われています。
 現代では提灯は実用品というよりも装飾品になっていますが,その風流な姿は今も多くの人々に愛され続けています。光源には電球が使われるようになり,かつてよりも更に安全性の高いものになりました。

 茨城県水戸市にも「水府提灯」という伝統工芸の提灯があります。江戸時代の水戸は城下町で大勢の武士たちが住んでいましたが,彼らが公務や軍務の傍らで内職として製造した提灯がその始まりです。水戸藩の領内には西ノ内(現在の常陸大宮市)という良質な和紙の産地があったことも幸いし,かつては岐阜や八女(福岡県八女市)と並ぶ提灯の名産地として知られていた時代もあるようです。現在でも小規模ながら水府提灯の生産・販売を続けている業者さんが存在し,その伝統を今に受け継いでいます。
 今回こちらで紹介されているのは,その水府提灯を用いたイルミネーション"Lumière douce"です。水戸市のホテル「ホテルテラスザガーデン水戸」内の結婚式場「チャペル・ジュラーレ」では数多くの水府提灯を活用してチャペルを明るく優しく照らすことで,夢のような美しい空間を作り上げました。チャペルという礼拝を行う場に浮かぶ数多くの明かりは,世の闇を払い人を正しい道へと導いて下さる至善至大なる神の慈愛を思わせるものがありますね。何と美しい姿なのでしょうか(ლ˘╰╯˘).。.:*♡

 是非観てみたい。僕はそう感じます。とはいえこちらは結婚式場で,たとえ見学をさせて頂けるにしても我々がそうそう足を運ぶ場所ではありませんね。また実際に使うのも,その性質上,普通は1回きりに限られる存在です。ならばこれほど美しいイルミネーションを作り上げた「ホテルテラスザガーデン水戸」のご指導で,結婚式場以外にもこうしたイルミネーションを観られる場所を設けることは不可能でしょうか。たとえば県内各地の美術館や音楽堂のロビーなど。或いは提灯が雨風に当たらぬように強化ガラスの覆いを設けるなどの工夫を行った上で水府提灯の本場である水戸駅,また重要な位置素材である西ノ内和紙の産地である常陸大宮駅の駅前などをこうした光で彩るのも素敵ではないでしょうか。上手に工夫し広報を行うことで,或いはそれらを一つの観光資源にも為し得るかもしれません。

 そんなことを夢見つつ,まずは"Lumière douce"を一度この目でじっくりと鑑賞してみたい。そのように願っているところです♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪



【ホテルテラスザガーデン水戸】江戸より続く水戸の伝統工芸品『水府提燈』が照らす幻想空間へチャペルをリニューアル
https://mito.keizai.biz/release/124665/
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