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2022年05月14日23:46

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東京都庭園美術館,是非行ってみよう(⋈・◡・)

 是非,行ってみよう(⋈・◡・)

 以前から僕は「建築も美術である」ということを確信しており,そのことは何度も繰り返して申し上げているところです。また先日「庭園も美術である」ということにも気付きました。むしろ「庭園は建築以上に美術である」という言い方も可能かもしれません。庭園というのは生命を維持するのに不可欠なものではなく,むしろ人間性を涵養するための存在です。造園家が自ら思い描いた美を形にしたものですし,我々も造園家の手によって制作された美を鑑賞するためにその中を歩くための存在です。それに対し建築はといえば,制作者・鑑賞者の人間性を涵養する素晴らしい作品は無論数多く存在しますが,それを目的に制作されるとは限りません。むしろ我々が雨露を凌ぐのに不可欠な存在,いわば必需品として実用性のみを重視し美的要素をあまり考慮に入れずに制作させるものも存在します。無論,実用性と美術生徒を兼ね備えた素晴らしい建築が内外を問わず無数に存在するのは言うまでもないことですが。

 僕は常々「ジャンルを問わずに様々な美術を鑑賞したい」と考えております。そうであるならば建築は勿論のこと,庭園を鑑賞の対象に加えないというのは大きな過ちと言わざるを得ないでしょう。僕は先日このことに気付き「今後は美術鑑賞の一環として,庭園も積極的に回りたい」ということを申し上げました。遅ればせながら大切なことに気付いたと,我ながら嬉しく感じているところです。
 とはいうものの「では具体的に何処の庭園に行けば良いのか」というと,あまり心当たりがありません(・~・´) これが絵画や工芸であれば「美術館やギャラリーに行ってみる」という形で作品に触れることが可能ですが,庭園はそうも参りません。建築と同様,庭園というのは制作に大規模な土木工事を伴いますから,絵画や工芸に比べて新作の展示といった機会が少ないのは当然のことです。先日お邪魔した東京国立博物館は見事な日本庭園でも有名で,時間を取って回ることが叶いましたが「次はどこの庭園に行けば良いかなぁ(。・_・。)。oO」と考えていたところでした。

 そんな時にこの記事を読み「そうだ,東京にはその名もズバリ『東京都庭園美術館』という美術館が存在するのだった」ということを思い出しました。記事を読むまで気付かなかったことでも明らかでしょうが,不勉強なことに僕はまだこちらの美術館にお邪魔したことがありません。ただ「旧朝香宮邸が今は美術館になっている」ということを知っていただけです。「一体どんな美術館なのだろう」と関心を持って,少し調べてみることに致しました。
 こちらは朝香宮鳩彦王がパリご留学の際に当時盛んであったアール・デコの様式に魅せられ,ご帰国後に建てられたお屋敷なのですね。邸内はアール・デコの様式で装飾され,屋外には日本庭園と西洋庭園とが設けられているということです。つまり美術鑑賞の対象としての建築と庭園とが揃った場所であるということが言えそうですね。実際,こちらは「美術館」とは銘打たれていますが美術品の収集等は行われておらず,開かれる展覧会も小規模なものに限られているようです。考えてみればいくら宮様のお屋敷とはいえ私邸だったのですから,そんなに大規模な展覧会を行うことは難しいでしょう。むしろ美しい建築と庭園とがメインで,その中でそれ以外の美術の展示を行うこともあるという感じなのではないでしょうか。

 今回開催されるのも「建物公開2022 アール・デコの貴重書」という書籍の展覧会で,同美術館のホームページでも「建物自体を純粋に楽しむ、貴重な機会」とあるとおり,建築の展示がメインになるようです。また「展覧会チケットで庭園もご入場いただけます」とあるとおり,この展覧会にお邪魔すると庭園も鑑賞出来るようですね。これはもう是非行かねばなりません。最近になって「建築も庭園も美術である」と思い当たった僕は,何やら「やっと気付いたかね。では鑑賞に来るが良い」と告げられたような思いです(◍•ᴗ•◍)



【開幕】「建物公開2022 アール・デコの貴重書」東京都庭園美術館で6月12日まで
https://artexhibition.jp/topics/news/20220506-AEJ775839/
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