本当に凄い方ですね。学歴社会の中,高校を卒業せずに会社員になるのも大変なことだったと思いますが,その会社員生活の中でさらに新たな目標を見つけ,さらにその目標実現のために高認試験を突破し,さらに桑沢デザイン研究所という名門校に入学して専門知識を習得し,今はプロダクトデザイナーとしてご活躍というのですから。
僕はこの記事を読むまで比嘉一真氏のことは存じ上げませんでしたが,やはり同じような努力の方とお話をしたことがあります。
その方は僕よりもずっと若い韓国出身の学生さんです。祖国で商業高校を卒業して就職した会社で建築デザインに触れ,ご自身も建築家になりたいという目標を実現するために日本語を習得し,今は日本の名門美術大学で建築を学ばれている留学生です。比嘉氏と異なりドロップアウトをしたわけではありませんが,それまで「絵を描くのが好き」という程度で専門の美術教育も日本語教育も受けたことの無かった方が僅か1年足らずの間に働きながら高度な描写力と日本語力とを身に付け,日本人でも滅多に合格できない一流美大に見事合格した努力は比嘉氏に匹敵すると思いますし,その高い志でご卒業後にはきっと素晴らしい建築家になられることでしょう。その方には是非日韓両国で大活躍して頂きたいと僕は強く願っています。
比嘉一真氏の人生に裏付けられた「夢を見つけて諦めなければやり直せる」という確信に満ちた言葉を知り,更に韓国からいらした学生さんとお近づきになることでその背中からも「夢を見つけて諦めなければ実現できる」と学ぶことが出来たのですから,僕も何か頑張らないといけないと心に誓ったところです。
高校中退の日雇い作業員が「バルミューダ」のデザイナーになるまで
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/508688
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