河野太郎氏を見習いたいと思います

　河野太郎氏(以下｢太郎氏｣)が平成14年，重い肝臓の病に苦しんでいたお父上の洋平氏に肝臓を提供した件は当時随分と話題になったものですが，最近では人々の記憶も曖昧になりつつあるようです。

　当時既に自由民主党の国会議員だった太郎氏はその後も大活躍を続け，平成31年３月現在には外務大臣の重責を担っていらっしゃいます。同氏は政治家として極めて高い能力と識見と実績とを併せ持つ人物だと僕は常々思っておりますが，勿論これについては違うご意見をお持ちの方もいらっしゃるでしょうし，僕の意見が正しいというエビデンスを持っているわけでもありません。
　しかし，太郎氏を政治家としては評価しない人を含め，同氏は万人から尊敬されるべき魂の持ち主だと僕は常々思っています。特殊な例外を別にすれば，人はこの上も無く大きな親の愛情と献身とによって一人前になるものです。一人前の人物かどうかは別にして，僕自身も親の愛と献身とによってここまで生きて参りました。その親の恩に対してどこまで感謝し報いることが出来るか，自信を持って｢恩を返した｣と言える人物が何人居るでしょうか。

　太郎氏は文字どおり自らの身を削り，父親である洋平氏の命を救いました。親孝行などという一般的な言葉では足りず，少々古めかしい｢孝子｣という言葉こそが相応しいと感じますし，もっと言えば｢人倫の亀鑑｣と表現すべきではないでしょうか。太郎氏こそは胸を張って｢親に恩返しをした｣と言う資格を有する人物であると僕は常々思っております。
人は何を為すべきかを見定めることは困難ですし，仮に正解に辿り着いても勇気をもってその道を踏むことはさらに困難です。そのような社会にあって太郎氏は自らの行動をもって人の進むべき道を指し示しました。真に偉大な魂の持ち主だと思います。

　僕も太郎氏の魂を是非見習いたいと思いますし，もしそれが本当に出来たならば，僕も｢人間的に立派なところがある｣と言えるのかな，などと感じている次第です。


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