mixiユーザー(id:2027350)

2021年01月16日22:21

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やっぱり目出度い映画がイイネ!『かんざし小判』

東映のチャンバラばかりなので、娘に「たまには世話物を見ない?」と勧めて三隅の『なみだ川』(1967)を見せるが、いまいちウケなかった。感想は「現代劇みたい」と素っ気ないもの。
名作なんですが。映画館で上映されるとそこら中から女性のすすり泣きが聞こえるんですが。
で結局、正月らしいものがいいということで定番の「ひばりもの」になった。


〇『ひばり捕り物帖 かんざし小判』(1958/沢島忠)−−カラー。85分。
何度繰り返し見ても「おめでたい」の一言に集約できる名作中の名作。
ひばりちゃんは「岡っ引きで常磐津の師匠で美人コンテストで優勝する江戸一番の美人、実は大名の御姫様」という設定からして狂っている。
簪が三本揃った時に埋蔵金のありかが分かるという・・・そんな簪を何で美人コンテストの景品にした?コンテスト会場で三本揃っているんだから景品として分ける前に悪人たちは何故奪わなかった?悪の首領が出会う人(芸妓も少年剣士もお局も)はすべてひばりちゃんの七変装なのに何故分からない?等々・・・ツッコミどころ満載。
しかし、そんな細かいことはどうでもいい。高度成長期の真っただ中、ひばりちゃんが天才的に歌って踊ってチャンバラやって東千代之介が斬りまくる。明るい未来だけが見えていた時代の作品。
♪この大空は貴男のもの〜/地上はぜ〜んぶ私のもの〜♪とひばりちゃんが歌って幕。

娘は「やっぱり正月はひばりちゃんだね〜」と満足して寮に帰って行った。
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