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2019年10月20日15:44

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根津教会での「ホームムービーの日」上映会

「HMD(ホームムービーの日)上映会」で根津教会へ。
根津教会は100年前からこの地で布教活動を行っていたようで、当時の建物の外観は戦火を潜り抜けてそのまま残っている。
窓がステンドグラスなのでカーテンが掛けられないため上映会はいつも夜に開催される。しかし内部は床暖房でたいへん美しく快適な空間だった。
上映会はフィルム保存のための説明やフィルム提供者の解説が入って17時から19時半までかかった。フィルムの状態は良好で、内容はたいへん濃かった。

家族の記憶や趣味のためだけに家庭で撮られたホームムービー。今回は運動会、七五三、正月風景など全8本が上映された。
特に家庭の日常風景が撮られた1960年代後半の『我が家の記録』は家族の愛情がダダ漏れで、解説されているフィルム所持者に「仲のいい兄妹ですねえ」と言ったら、「そういう時代もあったということですね」とwww
そうですね。
だからこそ映像の記憶は大事だ。その笑顔や仕草はとても演技では表せない。

1936年の朝鮮半島の農村の暮らしを映した貴重な『朝鮮 蔚山邑達里にて』もあった。
雑穀しか生産できなかった半島に日本が農耕を指導して農民たちは貧困から抜け出した。田畑が広がり、稲や大豆が作られている。脱穀の様子も稲わらを積むやり方も日本と同じだ。フィルム提供者の宮本氏は「戦前の日本の田舎風景と同じだ」と言っていたが、それは日本人が朝鮮に伝えて同じレベルの(もしくはそれ以上の)暮らしを与えたからだ。何しろ近代農業振興のために世界一の窒素工場を建てたくらいだから。
ただ半島に染色技術が一般的では無かったのは本当のようで、女性はみな白いチョゴリを着ている。乳出しルックは見当たらなかった。朝鮮総督府が貸し出したという牛や市場の様子も映されている。
このフィルムは渋沢栄一の命を受けて、宮本氏の父親が映してきたものだ。当時日本は朝鮮半島の貧困撲滅のために調査を頻繁に行っている。農耕指導をするだけでなく産褥などの衛生に配慮し朝鮮半島の人口を爆発的に増やしたのも本当のようだ。↓
http://www.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9278521
いま蔚山邑達里は工業団地になっている。

家族の愛情があふれたフィルムや歴史の証言となるフィルム等々・・・やはりHMDは素晴らしい。
しかし何といっても一番面白かったのは『1978 東京麺類協同組合運動会』だった!www
(続く!)
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