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2020年07月26日14:36

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十識論

「 十識論 」

瑜伽行唯識学派のいう唯識とは、あらゆる存在が八種類の識により成り立っているという。
4〜5世紀にインドにおいて栄えた。
もともと人は五感により外界を認識するが、外界は人が認識しているだけであり、心の外に事物的存在はないとし、その認識の根源に第八識の阿頼耶「alaya蔵」をおいた。

中国において天台宗華厳宗により第九識が加えられる。
ちょうど如来蔵思想とも重なり本来心は清浄とした第九識の阿摩羅識amala-vijñānaをおく。
玄奘は如来蔵(仏性)は阿頼耶識に含まれるとして阿摩羅識amala-vijñānaを認めていない。

さらに真言宗では第十識、乾栗陀耶識hṛdaya-vijñānaを加えられる。
真言宗の本尊は大日如来であり、宇宙を包括する仏である。
阿頼耶識も阿摩羅識も大日に含まれるという意味か。
hrdayaは般若心経の「心」である。つまりすべてにおける核心と言った意味になろうか。
さらに第十一識も企てようとしたがさすがに認められていない。

私流結論=言ったもん勝ち

 
1.眼識
2.耳識
3.鼻識
4.舌識
5.身識
6.意識
7.末那識
8.阿頼耶識 ālaya-vijñāna「蔵」「阿頼耶識縁起」瑜伽行唯識学派

9.阿摩羅識 amala-vijñāna「心は本来清浄であるとする如来蔵」天台宗

10.乾栗陀耶識 hṛdaya-vijñāna「大日如来」真言宗
11.?
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