6月23日
前日までの天気予報は曇り。
この時期、雨が降らなければいいと思い、大峰山脈の行者還岳から大普賢岳を往復することにした。
前夜は上北山村の道の駅で車中泊。
夜中の2時ころ雨の音で目が覚めた。
えっ?雨!?想定外!!!
だが、明るくなるころには雨も上がり、道の駅を4時に出る。
309号線の90番から歩き始める。
最近はこの道が人気だし、私も好きだ。
いろいろな形の大きな木があって楽しい。
目的の大普賢岳が見えてくる。
林道跡に残されたトラック「タイタン」は見るたびに崩れてきていて哀愁を感じる。
例年なら6月初めにシロヤシオを見に行者還岳あたりに行くが、6月下旬になりシロヤシオもシャクナゲも終わっていた。
だが、6月初めには咲き始めたばかりのクサタチバナが満開だった。
行者還岳に着く。
ここまで、まだ誰にも会わない。
行者還岳と七曜岳の間の道は奥駈以外はあまり歩かれない。
私も久しぶりだった。
だが、苔がとても美しい森があった。
よく歩く行者還岳と八経ヶ岳の間の道よりも美しい道だし、展望もよくすっかり気に入ってしまった。
水太覗からの景観は圧倒的だ。
大普賢岳に着く。
大普賢岳からは八経ヶ岳、弥山、稲村ヶ岳、山上ヶ岳、大台ヶ原など素晴らしい展望だった。
先週登った大台ヶ原の日出ヶ岳、マブシ嶺が良く見える。
この日は予報以上に晴れて素晴らしい青空が広がった。
時々吹く風が気持ちいい。
下山して会った方はチェーンソー―を担いでいた。聞くと、ボランティアで倒木を切っているそうだ。誰かに頼まれたわけではないそうだ。
「道に倒木があるとう回路ができるけど、やっぱりまっすぐ歩きたいから。」
切ってくれているそうだ。
そういえば切ったばかりの倒木があった。
車で169号線に向かっていると、一人の年輩の男性が歩いていた。
聞くと、道を間違えてしまったそうだ。
90番から往復するつもりが、タイタンの所から古い林道を下ってしまったそうだ。
途中で林業の人に会い、このまま下れば道に出ると言われてそのまま下ったそうだ。
車は90番に置いてあるという。ここからは登り坂だ。かなり疲れた表情をしていた。
それで、Uターンして、90番まで送っていった。
遭難しなくてよかったと言っていた。
90番からの道は初めてだそうだ。年齢的にGPSなどは持っていなさそうだった。
90番まで送っていき、またUターンして帰ろうとすると、深々と頭を下げていた。
初めてだと、そのまま林道を下ってしまうということはありうるかも知れない。
何しろ無事でよかった。
ということで、最後はちょっと人助けもでき、私の心も快晴の1日になった。
休憩を入れて10時間の山歩き、やっと登山らしくなってきた。
しかし、本当に私って晴れ女!!!
自画自賛 (笑)
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