この仕事をしていると格差社会というものを感じる事がある
金持ちの家もあれば、そうでない家も当然にある
ある査定の依頼で、家を売却したいといった依頼が来た
5LDKの間取りであるが、すでに祖父母や両親も亡くなっていて、独身の男性が一人ですんでいるらしい。
5LDKに一人は広すぎるし、小さい場所に移り住みたいとの希望であった
年齢は50歳ぐらいの男性である。
電話での話だと、もともと市役所に勤めていたが事情があり退職し、現在は生活保護を受けて生活しているそうである
なんでも月の収入源はわずか5万円という話であった。。。
家を訪ねてみると、外観はごく普通の家である。
しかし、男一人で生活している家の中は荒れ果て、荷物が散乱しゴミ屋敷の一歩手前であった
廊下に無造作に置かれた洗濯物は、ただ洗濯機から取り出したものを床に置いただけのようで、洗濯物がぞうきんを絞ったようにねじれた状態であちらこちらに散らばっていた
携帯代と食費を合わせ月5万円でやりくりしていて、車は持っていない。
そんな収入源だから、家の中は当然暖房が入っていない
今年は、まだ雪らしい雪が降っていないので極端に寒い事がないにしても、家の中は相当冷えた。
雪が降っても暖房は使用しないように思われ、男の生活の現状が垣間見えた。
ただ、今の家であれば家賃が掛からないので、本来であれば家にとどまっている方がいいようにも思えた
-to be continued-
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