停車場のプラットホームに
南瓜の蔓が葡いのぼる
閉ざれた花の扉のすきまから
てんとう虫が外を見ている
軽便車が来た
誰も乗らない
誰も下りない
柵のそばの黍の葉つぱに
若い切符きりがちょっと鋏を入れる
木下夕爾の詩だ
切符切りの駅員は帽子をまぶかにかぶっている
鋏を カチンカンカンカチンカンカンとリズミカルにから打ちしながら
客の切符に鋏を入れる
その手つきは どんなに大勢の客が降りてきても
確実にこなしてみせるというような頼もしさがある
でも誰も乗らない 誰も降りない
木下夕爾もそこにはいない
この光景は彼の想像の世界だ
全てが夏の日の幻想の一コマである
しかし 確かに誰もが見た光景だ
■懐かしい「ザ・昭和」の風景といえば?子どもの頃の経験や体験したことを教えて
(ママスタジアム - 05月28日 13:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=176&from=diary&id=6098700
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