皆様、おはようございます。
先日、11月22日から24日まで、東京国際ファーラムで開催された「2019東京インターナショナルオーディオショウ」を、24日(13:00〜17:00)、視察してきましたので、報告致します。
経緯:
本件のオーディオショウは、第37回を迎え、私は、第1回目から参加しています。
本件のオーディオショウの前身は、25年間、晴海ふ頭の国際博覧会展示場で開催してきた「全日本オーディオフェアー」に始まり、このオーディオフェアーも、第1回目から参加して参りました。
通算、62年間、オーディオフェアー(ショウ)に参加したことになります。
日本での種々のオーディオフェアー(ショウ)で、本件のオーディオショウが一番盛大で、元来、舶来品(輸入品)の新規オーディオ機器の紹介・披露(デモ)に特化(専念)してきましたが、20年前頃から、日本のオーディオ機器メーカーも続々登場してきて、最近、舶来品のオーディオ機器観が薄らいできました。
報告:
15年程前から、いつも、(株)ステラ社の招待状を戴き、いつも、一寸、ユニークなプレゼントをしてくれるので、まず、G409のブースへ、今回は、イタリア製の赤茶けた透明の靴ベラを頂戴しました。
昨年は、丁重なメモ用ブックでした。
5〜6年前、今まで一番大きなプレゼントとして、大型のキャスターを戴きました。
さてさて、オーディオ機器で、一番興味を引いたブースは、ホールD5のアクシス(株)で、デモされていたスコットランド製のファインオーディオの大型のスピーカーとスイス製のFMアコースティックのアンプで、ドライブされたクラシック音楽とポピュラー音楽が、唯一、「ユーロピアン・サウンド」を奏で、奥域観が抜群で、残響の余韻も素敵でした。
G404の(株)タイムロード社では、昨年から、イタリアのチャリオ社のスピーカー販売が始まり、販売状況をヒアリングしたところ、売れていない様相が判明しました。
私が、還暦定年退職(2007年)時から3年余り、和光テクニカル社が、イタリアから輸入していたチャリオ社のスピーカー販売のお手伝いをしていた際、1台も売れなかったので、販売状況に興味を持っていたのです。
和光テクニカル社とタイムロード社のチャリオ社のスピーカー販売をどのようにすみわけ(区別)しているのかわかりませんが、前者の在庫数は30台余り、後者は推定50台余りと想われます。
判明出来ることは、前者は以前からのモデル製品で、後者は最新モデル製品です。
タイムロード社のチャリオ社のスピーカーは、秋葉原のダイナミックオーディオの3階のフロアーで、試聴できることを教えて貰うことが出来ました。
G402の(株)ノア社が、イタリアから輸入したソナスファーベルのスピーカー販売も、10年前頃、(株)ロッキーインタナショナル勤務(元、日本コロンビアで、米国製インフィニティのスピーカー販売をしていたプロ)にヒアリングした際、ソナスファーベルもインフィニティの豪華なスピーカーは、10年余り販売していても、1台も売れず、ソナスファーベルの販売促進に、数千万円を要して、やっとトントン(帳消し)になった様相を暴露して貰えることが出来たのです。
多分、今回も、タイムロード社も、チャリオ社のスピーカー販売に、同じような運命(宿命)ではなかろうかと想った次第です。
G503のキソアコースティック(株)の社長と奥様に、お会いして、超小型のスピーカー(100万円/台)の売れ行きも、ヒアリングしましたが、年々、景気が悪化して、数台/年しか売れず、非常に困っている様相でした。
社長と奥様と談話していて、社長は、私と同じ1947年2月生まれで、7か月先輩であることが判明しました。
キソアコースティックを創立する前、木曽谷で林業をしていて、林業が衰退したので、やむを得ず、オーディオが好きだったこともあって、キソアコースティックを立ち上げたと言っていました。
G507の(株)トライオードの山崎社長が、元、電車の車掌をしていたことが判明しました。
トライオードを創立される前、サンスイで、アンプの回路設計をされていたことを、15年程前に、聞いていましたが、さらに、その前、電車の車掌をしていた様相で、微笑ましく想えたのです。
指揮者の朝比奈隆氏が、阪急電車の運転手をされていたことは有名なお話です。
オーディオと鉄道の関係に興味があるので、職歴に興味あり、事情聴取してきた訳です。
全ブース33社を一通り視察しましたが、どこも、売れ行きが悪く、今後のオーディオ・ビジネスが懸念され、本格的なピュアーオーディオは、衰退していく観に診得ました。
日本からオーディオ文化が衰退していく傾向(様相)は寂しい限りです。
来年も開催されれば、当然、視察に行く予定です。
感謝。
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