mixiユーザー(id:19330090)

2020年02月23日01:24

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価値の実体とは

 マルクスの価値形態論に関する論文はそこそこ認められるが、
価値の実体論に関する論文は非常に少ない。
 まして、両者の関係を論じたものは皆無に近い。

 価値の実体としての抽象的人間労働を、
マルクスは、「幻のような対象性」と表現しており、
そこには「ゼリー」といった感性的な表現がある。

 他方、商品の価値対象性には、一分子の自然素材、
つまり、ゼリーのような対象性すらないと述べている。

 実は、この違いは、ヘーゲル論理学に習熟していれば、
ごく当たり前のことである。

 ところが、日本の論文にはそういう指摘すらない。
それどころか、価値の実体を物象化的錯視だとか
述べる有名説まである始末である。
 だとすれば、この立場は、フォイエルバッハの唯物論さえ
理解していない立場だといえよう。

 もう、こういうレベルの哲学解説は、
完全に払拭すべき時が
来ているのではないだろうか。

 私も、いまや、さすがに哲学研究の若手と呼ばれる
年齢ではない。

 そろそろ、自分の上の世代の重鎮と呼ばれる
哲学研究を、本気で叩くべき時が来ているのではと、
思い始めています。

 もちろん、そのためには、、
純粋な気持ちをもつ若手の哲学者の
応援が必要ですが、
最近、必ずしもそういう人は
少ないわけではないのかも・・・
とも感じるようになってきたりしています。

 しかし、出版業界の壁はまだまだ固そうですが・・・




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