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2021年01月17日00:00

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イザヤ2:6-22

【(13-13) 誇る者と邪悪な者は低くされる】
イザヤ2章は,基本的な霊性にかかわる問題を要約したものである。この問題は,イザヤの時代にイスラエルが抱えた問題でもあるし,再臨の前に人々の中で再度起こる問題でもある。ここの部分は,イザヤの預言の両義性を示す優れた例の一つである。(預言の両義性の問題については特別講座Eを参照のこと。)イザヤの預言は,「ユダとエルサレムについて」(1節)言われたものではあるが,終わりの日やイエスの再臨とも関係があることは明らかである。6節。彼らは「東の国から......満たし」た。これは言い換えれば,彼らが権勢と支持とを求めて,様々な宗教哲学やアッスリヤの神々,そのほか異邦人の国々に目を向けたことを指している。現在,人々は知恵と導きとを得るために,人の作ったいろいろな宗教や哲学に目を向けてはいるが,福音には目もくれずにいる。
6節。彼らは「占い師に聴」く(2ニーファイ12:6)。これは,将来のことが預言できると主張した偽預言者のことを指している。今日,まことの預言者はほとんど無視され,人々はあらゆる種類のえせ宗教家やカウンセラーの導きに頼っている。
6節。「外国人と同盟を結んだ」というのは,C・F・カイルとF・デリッチの翻訳によれば,「外国人の子らと手を結ぶ」(『旧約聖書注解』7:1:118)ということである。つまり,古代のイスラエルはあらゆる邪悪を行うに当たって異邦人の国々と手を結んでいたのである。現代の社会も,主に頼らずに,世の様々な影響と手を組んでいる。
7節。その国には「金銀が満ち」る。これは,その民が豊かになり,物質主義的になるということである。この時代には人々の心は世の物についたが,終わりの日にも,再び物質主義的な考え方が広まることになる。
7節。その国には「馬が満ち,その戦車も限りない。」馬は戦争の象徴であり,戦車も同様であった。現代は「戦争 と戦争のうわさ」(ジョセフ・スミスーマタイ1:28)を特徴とする時代である。 8節。当時この国は偶像礼拝で満ちていたが,現代も人々はなお偽りの神々に心を向けている。だがその神々はもはや木や石で作られた偶像ではない。
9節。「地位の低い者は身をかがめず,地位の高い者はへりくだらない。」(2ニーフアイ12:9.下線付加)『モルモン書』の記録とイザヤの書いたものには相違があり,その部分には下線が施してあるが,このことから,イザヤがここでは偶像礼拝のことを重ねて言っているのではなく,人々がまことの神を礼拝しなくなる日が来ることを指して言っているのだということが分かる。『教義と聖約』のはしがきの中で,主は,終わりの日にはこの過ちが最大の関心事になると言われた(教義と聖約1:16参照)。
古代のイスラエルはその罪のために,その身に神の裁きを招いた。そして,同じ問題が原因で,終わりの日の人々は同じようにその身に悲しみと問題を招くことになる。 真鍮の版の記録にはこのほかにも相違があるが,それらはイザヤの言わんとすることをもっと明確にしている。イザヤ2:10,12-14,16,19,21を2ニーファイ12:10, 12-14,16,19,21と比較参照する。
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