昨日の千回マッサージから24時間、またもとの加治木饅頭に戻つて居たなら、今日は三千回マッサージかな、と考へつつ、母の左手を見ると、ほぼ正常な状態のやうに見えた。千回マッサージ侮りがたし!ほぼ寝て居るやうな状態は昨日と変はらぬが、猶もマッサージ
半分屋根が無くなつた庭の車庫に積み上げた段ボール箱の山のなかに長らく埋もれて居たルネ・ジラールの『暴力と聖なるもの』に再会。表紙に妙な滲みが出来て居る。車庫のあたりは住み着いた野良猫一家の恣にされ、段ボールの山は半分崩れて、中身が飛び出して
午前零時過ぎ、暗闇のなかで、しばし焚き火。素足にゴム草履が寒い。コンビニまで歩いて味噌ラーメンを買ひ、食べて眠る。七時ごろ目覚め、午前中また焚き火。
七月、父は湯治場に出かけてしまひ、私と兄とは、暑熱に白い、めくるめく夏の日々の中におき去られた。光に放心した私たちは、休暇といふあの大きな書物を一枚づつ見開いてゆくのであつたが、どの頁もちらちらと燃え、その底には黄金色の洋梨の實の氣の遠くな
寝て居ると、妹がおせちを持つて来る。昼過ぎ、はや摂氏9度。弟は父を風呂に入れに。私は焚火納め。四時頃三人でG病院。母は昨日同様。加治木饅頭様の左手を浮腫を体幹側に流す心持ちで千回マッサージ。母は右腕を動かして、「痛い」といふ。今日唯一の発言。