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2021年06月05日12:47

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【高天原からの怪物】

左翼が日本神話を扱ふ際スサノヲノミコトを“反権力”の旗印として担ぎ上げること程笑止なことはない。日本神話は神を頂点とするピラミッド状の権力構造を為してゐない。神々と人間は“競合”関係にある。更には凡百の神道家も気付かぬことはヤマタノヲロチは天照大神の荒御魂であるといふことである。
”ヤマタノヲロチは天照大神の荒御魂である”に正確に対応するモデルがC國神話のなかに存在する。”姑獲鳥(もしくは鬼車鳥)は西王母の荒御魂である”である。これは別段「日本人がC國人である事も日本神話がC國神話の借用である事も意味しない」単に「日本人(倭人)が大陸に居た」ことを示すのみである。
【大陸版七夕+羽衣伝説】天上の織女が地上に降りて水浴した時に牽牛は羽衣を隠し織女と結婚する。天上に帰らぬ織女を西王母は神兵を引き連れて捜し回る。この時の姿が姑獲鳥(鬼車鳥)である。西王母は織女を天上に連れ帰る。牽牛は織女との子を天秤棒に載せて織女に会ひに昇天する。西王母は織女が地上に戻ることを妨害するためふたりのあひだにかんざしで線を引くとそれが天の川となる。ただ年に一度「重陽」の日だけは二人が会ふことを許す。
姑獲鳥(鬼車鳥)は日本では訳の分からぬ妖怪に堕してゐるが、ヤマタノヲロチや「七草叩き」に於ける「トンドの鳥」のなかに、その本来の姿を残す。それは「子供を天上世界に連れ帰る(命を奪ふ)」ためにやつて来る「高天原からの怪物」なのである。
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