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2019年11月20日05:03

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(メモ)父の思ひ出話

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昭和二十年一月、陸軍少尉の父は渋谷道玄坂の脇に下宿して居る。軍隊のみの特権として、ただ一度だけ二重橋を渡り、昭和天皇の方角に向かひ敬礼したらしい。天皇の姿は見えなかつた。この直後九州に戻つたので、東京大空襲は免れて居る。

戦争末期の東京滞在中、父は将校用の四角ばつた飯盒に弁当を詰めて、立川?かどこかの航空隊の整備兵である伯父に面会にゆく。伯父は面会室で弁当を食べてしまつた。のちの侍従次長である。

父は紫の兵科章の陸軍獣医少尉である。戦争末期、東京から茨城へ貨車で馬を輸送する任に当たつた事があつた。茨城は雪で「何処が川やら道さへ知れず」といふ鹿児島県人には珍しい経験をして居る。昭和十九年冬ころだらうか(未確認)。
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