mixiユーザー(id:193044)

2019年01月13日12:34

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【手塚治虫『シュマリ』】

シュマリにとつての「寝とられた女」「逃げ去る女」妙。これは、「革命」を動機づける「ユートピア幻想」とパラレルなのではないか。決して到達できないユートピアは、その不可能性ゆゑに、却つて光り輝き、過剰な「純粋性」を賦与される。現実から乖離した「ユートピア幻想」にとりつかれると、「そんなものは、そもそも無かつた」といふ考へは思ひもよらなくなる。その代はりに、倒錯的に、さかしまに、現実の方が、ユートピアを滅ぼしたものとして糾弾され、切り刻まれることになる。革命にはコキュの角が生えてゐる。
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