◎24節気:寒露（かんろ）…2020年10月8日(木)〜10月22日…二十四節気の第17番目。
・野草に宿る露が冷たい空気によって霜に変わる頃。
・昼が短くなり,夜が長くなるのを感じる頃。
・本格的に農作物の収穫が始まり、農家が繁忙を極める頃。
・秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりの頃。
・露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で、紅葉が濃くなり、燕等の夏鳥と雁等の冬鳥が交代される時期。
江戸時代に発行された『暦便覧（こよみびんらん）』では…「陰寒の気に合うて 露結び凝らんとすれば也」
朝、霧があたりに立ち込め、空気がひんやりし、息を吸い込むと喉がすうと冷えるような、陰の寒気が朝晩広がる頃です。
この頃は、朝晩の冷え込みはきつくなりますが、大気の状態が安定して、空気が澄んだ秋晴れの過ごしやすい日が多くなります。
夜空を見上げると、より美しくきれいに輝く月が見られます。
この頃には、空を見上げてましょう♪
これまでと違った、秋の清々しさと趣を感じる空に出会えるはずです。
・現行暦…九月節（旧暦8月後半〜9月前半）。
・定気法：太陽黄経が195度の時で10月8日頃（2020年は10月8日4時55分）。
秋分から数えて15日目頃。
・恒気法…冬至から19/24年（約289.15日）後で10月7日頃。
・期間…10/8日頃〜10月22日頃(霜降の前日)までの15日間位。
・前後の節気…�綾�分→�唄�露 →�価�降
「寒露」の期間の七十二候は以下の通りです。
⑴雁等の冬鳥が渡ってきて,⑵菊が咲き始め,⑶蟋蟀（こおろぎ）等が鳴き始める頃。
⑴第49候(初候)…10/8〜10/12頃
「鴻雁来（こうがん きたる）」…雁が飛来し始める（日本）
ツバメと入れ違いに,北の方で鴻雁（がん）が繁殖し、日本へ飛んできて,越冬する時期。
雁は日本で冬を過ごし、暖かい春になるとシベリアの方へ帰っていきます。
毎年、初めに訪れる雁を「初雁(はつかり)」と呼びます。
雁は秋に来て春に変える渡り鳥の代表です。
[中国]…鴻雁来賓（こうがん らいひんす）…雁が多数飛来して,客人となる
⑵第50候(次候)…10/13〜10/17頃
菊花開（きくのはな〈きっか〉 ひらく）：菊の花が咲く（日本）
旧暦の9月9日(＝重陽の節句)前後、菊の花が開花する時期。
各地で、菊人形などが飾られ、菊の展示や菊祭り、品評会が行われます。
重陽の節句以後の菊のことを「残菊」といい、季語にもなっています。
菊には不老長寿の薬効があるとされ、旧暦9月9日の重陽の節句には、菊の花を酒に浮かべた菊花酒を飲む風習がありました。
皇室の御紋にも用いられている菊は、日本を象徴する花のひとつです。
奈良時代に中国から伝来し、江戸時代の園芸ブームで品種改良が盛んに行われました。
こうしたキクを「古典菊」と呼び、「江戸菊」「嵯峨菊」「美濃菊」など地名を冠してカテゴリー分けされています。
スプレーギク、ピンポンマムなど、イギリスを中心に欧米で生み出された小輪でたくさんの花をつけるキクは「洋菊」と呼ばれ,花弁の形状は様々です。
伝統的な白、黄色にはじまり赤、ピンク、オレンジ、複数の色を合わせたものなど数多くの品種があります。
古典菊、洋菊どちらも丈夫で育てやすいのが特長です。
[中国]…雀入大水為蛤（すずめ たいすいにいり はまぐりとなる）：雀が海に入って蛤になる
⑶第51候(末候)…10/18〜10/22頃
蟋蟀在戸（きりぎりす とにあり）：蟋蟀が戸の辺りで鳴く（日本）
キリギリスが戸口で鳴く頃で、姿は見えないけれど,その虫の声で秋を感じる時期。
この候の蟋蟀は,夏から冬にかけて見られ,鈴のような音色を響かせるツヅレサセコオロギだと言われています。
「ギーッチョン」と機織りのように鳴く蟋蟀ではありません。
[中国]…菊有黄華（きくに こうかあり）：菊の花が咲き出す（中国）
中国の重陽節では、かつて茱萸（ぐみ）という植物を身につけ、山に登って菊花酒を飲み厄払いをする習慣がありました。
[過ごし方]…暦を意識して暮らしてみると、身体のリズムが季節と調和してきます。
冷たい陰気を肌で感じる時で、寒暖の移り変わりの合間で体調に影響が出やすい時期です。
季節が変わり,寒くなる時なので、身体を冷やさないようにしたり,暖かいものを摂るなどして身体も大切にしましょう♪
深まる秋に備えて、冬物の衣類などの準備し始める目安にしましょう♪
食卓は、きのこや栗、秋鮭などの魚介、甘い柿、そして新米…秋の味覚が盛りだくさんです。
素材の味を生かした旬の料理を楽しみましょう♪
季節の花やことば、旬の食材を生活の中に取り入れて、自分のペースを作って行きましょう♪
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