歴史上、危機は幾度となく訪れたが、
地球の全人口を巻き込むほどの危機ではなかった。
危険、困難、戦争、飢饉、苦悩の時代はあったが、
現代のように膨大な数の人々の生活が条件づけられることは
なかった。
何度も何度も、指導者、征服者、独裁者、世界的な人物が
現われてきたが、彼らが到来した時代には世界的な通信手段が
未発達で、国家的な制約もあったため、
その影響力は限定されていた。
そのため、彼らの力が全世界に及ぶことはなく、
彼らの前進は彼らが生きた時代の条件によって阻まれた。
今日では、地球全体が巻き込まれ、
世界のすべての国が間違いなく影響を受けている。
防壁を築いて対岸の火事を決め込み、
戦争を回避しようという不毛な努力が見られる。
一方では多くの国が、支配的なグループによって
その旗下に加えられ、全体主義諸国か、
あるいはそうした国々に敵対している国々と同盟を結んでいる。
実際のところは好戦的ではない国家も、
自国の国体を守ろうとして同じように活動的になっている。
今日の戦争は、世界戦争である。
次のような国々が関与している。
1 野心的な独裁者に支配された戦闘的な侵略国。
2 自国や人類の自由を守ろうとしている国々。
3 関連する問題を検討し、どちらかの陣営につく必要に迫られている
中立諸国。
この戦いは日ごとに勢いを増している。
毎週、世界の新たな地域が戦いに巻き込まれている。
すべての国で、そして――間違いなく――征服者の抑圧のもとで
感覚を失い、苦しみを味わっている地でも、
現実的な問題、今にも起こりそうな経済的な結果、
政治的な意味合いがますますはっきりと浮かび上がってきている。
そうした地で静かな、今のところ声なき反乱が起こっている。
内面的な無言の反則そのものが世界平和にとって脅威に
なっており、そうした反乱が完全に表面に現わされるならば、
世界はさらに戦争の泥沼にはまりこむことになるかもしれない。
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人類の歴史の中で、
戦争は今日まで途切れることなく続いてきましたが、
「世界大戦」と呼ばれるものは、第1次・第2次の
世界大戦のみで、それ以外には、世界全体を巻き込む規模のものは、
確かに存在しなかったのでしょう。
そして、世界大戦の意味は、それまでの人類のカルマの清算、
ということがあったわけで、それはある程度は達成されたけれども、
まだ十分ではなかったので、その残りの分の清算が、
今日行われていると、考えられるわけです。
今日の新型コロナに端を発し、(先のシリーズで書いたように)
パンデミック・インフォデミック・エコノデミックという
3つの症状として現れ、すわなち3つの戦場で争われている
「第3次世界大戦」も、第1次・第2次と同じように
世界全体を巻き込んだ戦争になっていますが、
相違点を考えてみますと、
過去の2つでは、国家単位で連合国と枢軸国〜光と闇の、
どちらかについて、それぞれが2つのチームの、
どちらかに属して戦う、という形でしたが、
現在は、各国政府はそれぞれの方針で活動していて、
アメリカと中国がかなり危険な状況にあるとか、
国家間で敵対したり、仲が良かったり、ということはあるものの、
明確に2チームに分かれて戦っているというわけではなく、
国家を超えた枠の中で、
闇の勢力に導かれたディープステート側に属する人々と、
それに闘いを挑んでいる光の勢力に組する人々の間で争われ、
その中間に位置する、日和見菌的な大多数の一般人が、
それに巻き込まれながらも、徐々に光の勢力に加入する人が増え、
絶体絶命の危機を迎えつつある闇の勢力側が、最後の手段として、
かつては陸・海・空軍で争われていた戦場を、
健康〜病気・情報・経済を舞台に変えて攻撃を仕掛けている、
というように、読むことができるのではないか、と思っています。
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