新型コロナウイルスの影響で、私の生活も前とは違います。『旧約聖書』と『新約聖書』とを、毎日、1章ずつ読むようになりました。これまで何度も試みてきて、その都度、途中で挫折した『旧約』『新約』です。
簡単には進みません。それでも毎日というものは必ずやってくるので、結果として少しは進みます。『旧約』は、「創世記」「出エジプト記」が終わって、いまは3つ目の「レビ記」です。『新約』は、「マタイによる福音書」「マルコによる福音書」が終わって、こちらも3つ目の「ルカによる福音書」です。
『旧約』『新約』を読んでいて、何か具体的にいいことがあるか。あるのですね、これが。
いま、やはり毎日、1ページか2ページずつ読んでいる本に、パスカルの『パンセ』があります。『パンセ』を読んでいると、『旧約』『新約』の、「ああ、あのあたりのことを言っているのだな」というのが、ピンときます。だから、『旧約』『新約』と仲良くなっておくと、パスカルとも仲良くなれるのです。
パスカルと仲良くなっておくと、これも毎日、1ページか2ページずつ読んでいるモンテーニュの『随想録』が楽しくなります。パスカルはモンテーニュを読んでいて、かなりのネタがモンテーニュ由来なのです。『旧約』『新約』『パンセ』『随想録』は、お仲間の本なのです。ということは、実際に読んでみて実感できるのです。
モンテーニュは、1533年に生まれ、1592年に亡くなっています。同じ1533年には、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』でユースケ・サンタマリアが演じている朝倉義景(越前の戦国大名)が生まれています。亡くなった1592年には、文禄の役が始まっています。日本なら、戦国時代から安土桃山時代の人というわけです。パスカルは、1623年に生まれ、1662年に亡くなっています。徳川三代将軍・家光の将軍在職期間(1623年から1651年)にだいたい重なります。吉川弘文館の『標準 世界史年表』は必携です。
毎日少しずつ、は、腕立て伏せと同じです。
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