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2020年09月16日12:29

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★もう1人の自分を思う。【メルマガくん:09/16号】

 子供のころのことです。
 食べた柿から種を1つ、採ります。それを、土に埋めてみます。鉢植えです。芽が出て、ひょろひょろと木が育ちます。高さ30センチくらいになります。
「桃栗三年柿八年」という言葉を教えられて、大事に育てます。「大事に」といっても、その方法が子供には分かりません。構いすぎてしまいます。結局、柿は枯れてしまいます。
 今年(2020年)の柿の実は、まだ青い。1本の木になる柿の実のうち、気の早いのが幾つか、少し黄色くなっているだけです。まだ青いから、これもまだ青い葉の陰に隠れて、柿の実がいったい幾つあるのか、よく分かりません。大きさは、それでも、もう立派な柿です。全部が色づくと、壮観でしょう。
 ときどき、枯れてしまった柿のことを思います。とくに柿の実がなる季節には、そうです。あの柿が枯れなかったら、どうなっていたでしょうか。
 鉢植えの柿の木と幸せに暮らしている、もう1人の自分のことを思います。
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