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2020年09月14日13:13

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★あなどってはならない。【メルマガくん:09/14号】

 ファーブルの『昆虫記』が好きです。小学校の低学年のころ、子供向けの『昆虫記』を読んだのです。文字が中心のものを1冊、絵が中心のものを1冊。文字中心のもののほうが好きでした。先に文字中心のものを読んだので、絵中心のものが、やや幼い人向けに思えたのです。
 当時は、大阪府の河内長野市に住んでいました。大阪府の中でも中心部から外れた新興住宅地です。これから住宅になるのだけれど、まだ手を着けられていない土地が、いくらでもありました。雑草が伸び放題で、そこは昆虫の王国だったのです。子供向けの『昆虫記』を繰り返し読みます。現実の昆虫を、野原で捕まえて、飼います。昆虫がたくさん生きている環境と、『昆虫記』という本との、どちらかが欠けても、私は昆虫好きにはならなかったと思います。
 昆虫好きといっても、いまでは子供のころのように、捕獲して拘束するということはしません。庭にカマキリがいれば、捕まえて挨拶をして、すぐに放します。緩い付き合いです。
『昆虫記』とは? 子供向けの『昆虫記』を読んだきりです。身の回りから『昆虫記』が消えてから、もう何年にもなります。「好き」だなんて、いえないですね。
 ネット書店のギフト券を友達からもらいます。ちょうど『昆虫記』のことを考えていたのです。いい機会です。大人向けの『昆虫記』を注文してみます。届くのが楽しみです。友達に、感謝です。
『昆虫記』は自分のものにしますが、昆虫を自分のものにする野心は、もはや存在しません。いや、読み始めたら、保証の限りではないですね。あなどってはなりません。本とは、そうしたもの、です。
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