焼いたホッケの干物を、いただくことにします。
箸をつけようとして、手が止まってしまいます。なんの変哲もない、普通の干物です。でも、見つめてしまうのです。
片身のホッケです。頭はありませんが、右側が頭のあった場所です。背骨が残っているのだから、三枚下ろしではなく二枚下ろしです。ということは、どこかに、背骨のないほうの片割れが存在する(あるいは、存在した)ということです。腹骨が外してありません。干物の場合は外さないのかもしれません。あるいは、お買い得の干物なので、手間を省いてあるのかもしれません。
昨年(2019年)の今ごろは、こんな風に魚の干物を見つめるようになるとは、思いもしませんでした。昨年、魚を自分でさばくようになって、魚への視線が変わりました。今年(2020年)は、どんな物事と出合い、どんな人と出会うのか、今から楽しみです。
せっかくの焼きたてが冷めてしまいますね。今度こそ本当に、いただくことにします。
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