夏の前だったか、トウガラシの苗をもらいました。苗を、空いている植木鉢に無造作に植えました。ときどき水をやる以外、放置していました。そのうち、水をやることすら忘れてしまっていました。
気づくと、緑のトウガラシの実がなっています。長さが60ミリくらいです。ひょろりと長い。枯れてしまったら、くれた人に申し訳ないので、水をやるのを再開します。それがまた、忘れてしまうのです。
気づくと、実が緑から赤に変わっています。写真を撮って、くれた人に送ると、「食べられるのかな」と返事があります。たぶん食べないほうがいいと思います。私にくれた人自身も、近所で「ご自由にお持ちください」と置いてあったのをもらってきただけなので、「食べられるのか」どうか分からないそうです。でも、思わず食べてみたくなるくらい、見事な赤です。
なんて見つめていると、花を発見します。小さくて白い花です。全く目立ちません。
「全く目立たない」というのは、私が不注意なだけです。これだけの数のトウガラシの実がなっているということは、実の数以上に、この白い花が咲いていたのです。59歳にして、トウガラシから教わりました。
今年(2019年)も、あと3週間。誰から、何を学ぶかな?
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