土曜日、神保町の古書店、田村書店洋書部
http://www.tamurashoten.com/ に行きます。
前回は、歴史家、フィリップ・アリエスの『図説 死の文化史/ひとは死をどのように生きたか』(邦題)が、ごろんと転がっていて驚きました。
12時過ぎに共栄堂に入り、ポークカレーのソース大盛りをいただいてから、田村書店の洋書部の、傾き加減の階段を上ります。
お目当ての本を手にして、お勘定をしようと思ったら、足元のほうで、私を呼ぶ声が。
今度は、美術史家、エミール・マールのフランス中世のキリスト教美術の3冊です。
それぞれが電話帳の大きさと厚さです。
恐る恐る値段を見たら、えっ?という安値です。
しかも、3冊が1組になっているようです。
何かの間違いではないか。
帳場の おじさまに、「このエミール・マールなんですが、3冊でこの値段でいいんですか?」と尋ねたら、「3倍の値段でもいいですよ!」なんて冗談を言われてしまいます。
おじさまは続けて、「いやあ、『エミール・マール』なんて言われたら、この商売やってる甲斐がありますよ」。
いえいえ、感激したのは私のほうです。
もちろん、予算を多少、超過してしまいましたが、勘定を済ませて、エミール・マールたちを抱えて、神田伯刺西爾に向かいます。
マールを眺めながらのコーヒーは、きっと美味です。
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