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2020年04月09日20:15

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モーツァルト 下品なカノン集

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲
下品なカノン集
俺の尻をなめろK.231
戦記を読むなんて俺にはとてもK.559
お休み、お前はほんとのお馬鹿さん K.561
ローランド・ピールマン指揮
ザ・ソング・カンパニー


かんち自身の解説

今回は二人の芸術家を追悼する回となっています。そのうちの一人が、志村けんです。

ザ・ドリフターズで音楽とコメディの才能を開花させた志村氏は、その後さまざまなギャグやコメディを生み出します。私と年代が近い人ならば、バカ殿よりもむしろちょっと下品でスケベな「東村山音頭」のほうが印象深いのではないでしょうか。クラシック好きの私も親が多少しかめっ面になりつつも毎週土曜日は「8時だよ!全員集合」を見ていましたし、その名物コーナー「ドリフの聖歌隊」コーナーは興味深く見ていました。あそこで知った作品もたくさんあります。大人になって合唱団に入ったとき、ああ、それって確かに全員集合でやってましたねという作品もあります(アルカデルトの「アヴェ・マリア」)

意外にも、あの「8時だよ!全員集合」はその時間帯故か、お下品なものをアカデミズムの裏打ちで提示していた感があります。その中に突如侵入してくる全くのお笑いである「東村山音頭」。笑いが止まらなかったのを思い出します。

おそらく、今年は俳優として乗りに乗った一年になることだったでしょう。しかし、その命は新型コロナウイルスによって奪われたのです。

クラシックの世界で、志村けんに匹敵する芸術家はいるのか?と見まわし見たら、モーツァルトがいたのです。彼の作品は本当に美しいですが、一方でお下劣な作品も書いています。しかも、それにケッヘル番号がついている!今回はそんなカノン集を、志村けん追悼として取り上げました。特に「俺の尻をなめろ」などはスカトロっぽい感じもありますが、じつはスカトロではなくて、「この糞やろう!」みたいな意味なんです。志村けんが東村山音頭で東村山一丁目において白鳥の衣装をまとうことがありましたが、あれも一つの比喩なんですね。美しい象徴の白鳥の首から頭の部分を、ちょうど股の間に持ってくる・・・・・感のいい人なら、それが男性の象徴を意味していると分かるわけなんですね。だから長さん(いかりや長介)が「ダメダメ!」というわけですからwwwwww

そんな笑いの天才と、クラシックの天才を重ね合わせて、皆さんと聴いてみたいと思います。さて、モーツァルトの「ブラック音楽」から、あなたは何を感じますか?

なお、今回は歌詞が英語となっています。

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『俺の尻をなめろ』(おれのしりをなめろ)は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したカノン形式の声楽曲。1782年にウィーンで作曲された。歌詞はドイツ語。6声の『俺の尻をなめろ』(Leck mich im Arsch) K.231 (382c) と3声の『俺の尻をなめろ、きれいにきれいにね』(Leck mir den Arsch fein recht schön sauber) K.233 (382d) の2曲がある。ただし、後者は別人作とされている。

作曲の経緯を示す資料は残されていないが、親しい友人たちとの内輪の集まりで、大勢で歌って盛り上がるために作られたものであろう。K.231は6声のカノンなので、モーツァルトも含めて最低6人の男性が「俺の尻をなめろ」と合唱したものと想像される。

これらの曲の歌詞は、19世紀の研究者には無視されてきたが、20世紀の後半になってから一般に知られるようになり、現在では録音も行われている。

Leck mich im Arschというドイツ語の言い回しは直訳すると『俺の尻をなめろ』という意味になるが、本当に尻を舐めることを相手に要求しているわけではなく、1500年代以前からドイツに伝わる罵倒の慣用句で、日本語だと「糞喰らえ」「消え失せろ」「引っ込め」などに相当する。悪魔に罵られたマルティン・ルターも悪魔相手にこの言葉を発したが、単に「消え失せろ」と言い返しただけであり、ゲーテの騎士物語ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン においても敵対者に対して「消えうせろ」と口汚く言い返す意味で用いられている。

1788年にも同様に下品な歌詞のカノンが作曲された。ここでは3曲を挙げる。

戦記を読むなんて俺にはとても (Difficile lectu mihi mars) K.559 ヘ長調
おお、お前ばかなパイエルよ (O du eselhafter Peierl) (K.559a) ヘ長調
カノン『おお、お前ばかなマルティンよ』K.560は歌詞の「パイエル」を「マルティン」に変え、ト長調にしたもの。
お休み、お前はほんとのお馬鹿さん (Bonna box! bist a rechta OX) K.561 イ長調
1曲目は、友人のテノール歌手パイエル(Johann Nepomuk Peyerl、1761年-1800年)をからかうために作られた。ラテン語もどきの歌詞「Difficile lectu mihi mars」をパイエルがなまりのある発音で歌うと、聴衆には「俺の尻をていねいになめろ(Diffizil(e) leck du mich im Arsch)」というドイツ語の歌詞が聞こえるように作られている。また「jonicu」(イオニア詩)という単語を何度も繰り返して早口で歌う部分があるが、これはイタリア語で「睾丸」(coglioni, cujoni)と連呼しているように聞こえる。2曲目は、1曲目のあとでパイエルに種明かしをするために歌われたもので、やはり「俺の尻をなめろ」という箇所がある。3曲目は、ラテン語、イタリア語、フランス語、英語、ドイツ語で「お休みなさい」と歌いながら、最後に「ベッドに糞をして」「尻をなめろ」という歌詞で終わる。
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