兵隊さんに愛されたヒョウのハチ
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子供向けの児童文学ですが、大人にも是非読んで欲しい一冊です。
軍隊に飼われて可愛がられていた猛獣といえば、このハチの他に、ポーランド軍に所属していたシリアヒグマのヴォイテクも最近日本でも有名になりましたが。
ハチもヴォイテクも赤ん坊の頃に兵士に保護され、同じくマスコットとして、後に軍隊の仲間として可愛がられたものの、同じ敗戦国でも地政学のせいでここまで運命が変わってしまうのか。と、愕然とします。
ヴォイテクはポーランドと同盟国のイギリスに渡ったため、最期はハチと同じ運命を辿る事になりますが、しかし長くは生きる事ができた。
しかしハチは中国にいたために日本に送られるしか生き残る方法が無かった。
例え中国に残っても、ハチは生き残る事ができなかったでしょうし、せめてもので剥製になったのは、日本に送られたからなのか・・・。
ヒョウは二足歩行は出来ないから、ヴォイテクのように「毛深くて熊のようですが、れっきとした兵士です」とは誤魔化せませんし。
とはいえ、ヒグマもヒョウも赤ん坊の頃から人間に育てられると、やっぱりこうなるんだな・・・。と、ヴォイテクとの共通点を見て楽しくなります。
戦時中にハチがここまで人気者になっていたという事は知りませんでしたし、新聞に大々的に載っていたということも知らなかったです。
ヒグマのヴォイテクが人気の今、日本にもこんな事があった。と、言う事を、もっと多くの人に知られて欲しい作品です。
※参考:ポーランド軍のヴォイテク
砲弾を担ぐヴォイテクをかたどった第22輸送中隊の部隊章
その愛らしさから、ヴォイテクは部隊の紋章にもなった。
ハチ(ヒョウ)
https://bit.ly/2lZAM9O
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