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11月13日に9年ぶりの新譜『のれないR&R』をリリースした割礼。(新譜についての感想はこちら。⇒
http://mrslament-jj.blog.jp/archives/4158372.html) 11月最後の週の木曜日から土曜日にかけて京都、大阪、名古屋を回る3日間に渡るレコ発ツアーが行われ、ちょうど仕事がまるまる休みだったのを良いことに追っかけてまいりました。(いや、仕事があったとしても無理やり都合つけて追っかけていたと思うけど。( ̄∇ ̄))これまでずっと後追いだった割礼の初めてオンタイムでリリースされたアルバム。当然レコ発に参加するのもこれが初めてで、3連チャンの割礼のライブというのも初めてで、もう本当に楽しみでならなかったし、実際これまでにないくらい充実して楽しくて楽しくて、1週間たった今でもその余韻からまるで抜けられていないほど。
ライブごとに内容が違う山際さんのギターは当然として、今回は3か所それぞれでバンド全体のサウンドが全く違って聴こえたのがとても面白かった。こういう比較ができるのが全通の醍醐味なのであるよなぁ。← だからやめられなくなる。(* ̄∇ ̄*)
今回の山際さんの足元。
山際さんのツイート写真でもしかしてと思っていたけれど、オーバードライブが山際さんモデルでもLittle Big MuffでもなくROGER MAYERのVOODOO-AXEだった!このエフェクターを使うのを観るのは初めて。今回ギターがザクザクとエッジが効いて尖っていたのはこのエフェクターのせいなのか、はたまたそうした音作りを目指してのこのエフェクターなのか。(当然音作りありきよね。)例えば「Hope」中盤の「雲の切れ間に吸い込まれた・・・」でボリュームペダルをぐいと踏む部分、これまでのふわっと広がっていくまさに白い雲のようなギターから一変、今回は黒雲を切り裂いて溢れる激しい叫び声のようなハードな音だった。(ここ結構びっくりした。)割礼のライブは8月以来だったし、この直前のライブが柔らかな音の西脇一弘さんとのデュオだったので、より一層音の違いに目を見張ってしまった。うーん、山際さんのギターってこんなにもロックだったのねぇ。
【11月28日(木)】
初日は京都西院のOOH-LA-LA。
京都だけワンマンではなく3バンドの対バン形式。なので50分くらいのセットかなと思いきや、なんだかんだ本編9曲+アンコール2曲「光り輝く少女」と「風」の全11曲。時間にして1時間半くらいになっていたかな。一番曲数の多かった大阪と比べても4曲しか違わない。まだ初日だというのにすでにお腹一杯とかね。もうどうしましょう。(*´Д`*)
3つの会場の中で一番ボーカルとドラムにエフェクトがかけられたのがこのOOH-LA-LA。ふわっとドリーミーで浮遊感のある音が印象に残る音作りだった。そういう意味では一番サイケ感が多めだったかな。「Love?」と「G. P. U.」で山際さんのギターがいまいち聴こえにくかったのが個人的にはちょっと残念。特に「G. P. U.」後半歪みギターが炸裂するところは期待しているだけにインパクトが足りなくて。。。ううう、消化不良。(ノд・。) でも「ネイルフラン」以降のスローな曲におけるあの山際さんの鍵盤のようなギターの美しい調べは絶品でありました♪
最初の4曲まで古い曲が続いたので、あれ、もしや新譜からはやらない?レコ発なのに?と思っていたらそこから3曲新譜からの曲が続きましたね。でも本編最後は「Hope」。松橋さんが曲前のMCで「では最後の曲、「Hope」。新しいアルバムには入ってません!(きっぱり!)だけど負けないくらい遅いです。」と言っていたのウケたー。(⌒∇⌒)
【11月29日(金)】
2日目は梅田のムジカジャポニカでワンマン。
休憩を挟んで第1部6曲、第2部7曲+アンコールに「アラシ」と「リボンの騎士」の2曲で全15曲。今回一番曲数の多かった回でした。
ムジカにおける割礼の豪胆な爆音なのに細やかな音の一つ一つまで聴き取れるバランスの良さは最高だと思う。今回のPAはいつもの椛島さんではなかったけれど、このバランスの良さが全然変わらなかったの◎。ハコの特徴を良く知り尽くした方のPAは安心ですね。(椛島さんのPAとの顕著な違いは音にエフェクトを掛けて遊ぶか否か、かな。もしアルバムをmixされた椛島さんが当夜のPAだったら、もしかするとアルバムの音色どおりに再現されていたかもしれない。)
ムジカのもう一つの良い点はステージ全面にモニターが置かれないので最前列に座るとフロアがばっちり見えること。エフェクターボードの操作の一部始終が観察できて最高なのである。今回京都と名古屋では足元がまるっきり見えなかったので、ムジカでのライブがあって助かった〜♪
さてさて演奏について、まず何においても松橋さんのドラムのすごかったことに触れなければ。最初から最後までキレッキレ!神がかっていたといっても過言ではないかと。とても楽しげに豪快な暴れ太鼓をこれでもかとぶちかます松橋さんは個人的にこの夜のMVPでしたね。オーラスのムジカ店長聖子さんに捧ぐ松橋さん扮するタケカワユキヒデによる「ビューティフル・ネーム」も最高でございました!(´∀`*)
「リボンの騎士」冒頭で入る山際さんの全身を使って弾く豪快なギターは今回とりわけカッコ良いどんぶり飯軽く3杯はいけるやつ〜♪ (*゚▽゚*) 「キノコ」で見せたピックスクラッチもこれまであまり観ない演奏スタイルなもんだから胸キュンでしたね。胸キュンって。(* ̄∇ ̄*)
至近距離で山際さんの演奏の一部始終をじっくりと堪能できてこの時点で幸せの絶頂。でもまだ翌日があるのよね。どうしましょう again。(*´∇`*)
【11月30日(土)】
最終日は割礼の地元名古屋の今池にある得三にてワンマン。
休憩を挟んだ2部構成。前夜のムジカのセトリから第1部の「光り輝く少女」とアンコールから「アラシ」の抜けた2曲少ない全13曲だった。(写真は友人が手に入れた宍戸さんのセトリ、というかメモ。エフェクターのセッティングも書いてある。)
今回のツアーでの山際さんのギターは硬質でエッジの効いた音だったけれど、得三が一番ゴリゴリに尖ってたな。3つの中で一番ロックな割礼だったかも。「G.P.U.」後半の歪みギターもこの夜が一番炸裂して迫力がありましたね。ここでようやく納得の音を頂戴いたしました。(*゚▽゚*)
ただ全体を通して山際さんは演奏中何度もアンプに近寄っては小まめに調節を加えておられましてですね。それこそちょっと弾いてはアンプのつまみを触るを繰り返していた場面もあり、ひょっとすると納得の音を掴みかねていたのかもしれない。山際さんのギターが時折ハウっていたのも気になったが、そういえば以前得三でのライブの際にギターからのノイズが収まらず、結局立ち位置を変わったことがあったとブログに書いてあったっけ。得三と山際さんのギターは相性が良くないのかな。(´・ω・`)
ところで今回のツアーで一番大きく印象が変わったと感じた曲は新譜のタイトルにもなっている「のれないR&R」。最後に演奏されたのは2018年5月20日で、この時点では冒頭に山際さんのかき鳴らすギター、中盤にはファズを鳴らした山際さんのギターソロが入っている。ところが今回のツアーではそのどちらも省かれて山際さんのギターの手数が少なく、とてもシンプルな装いになっていた。あらためて新譜を聴きなおしたらアルバム・バージョンにはこの部分が入っていないので、今回のツアーではこちらのバージョンに寄せたのだと思われる。個人的には中盤のファズギターのソロがこの柔らかでゆったりとした楽曲の中のハイライトだと思っているので、今回この部分が失われてしまったのは残念でならない。松橋さんがスタジオ・バージョンを踏襲してティンパニー用のマレット(新譜ではティンパニーを叩いている)で重厚感のある音を出しているのはとても好みなので、これはこのままでいってほしいなぁ。(ファンって勝手ね。( ̄∇ ̄))
なんて勝手なことを言ってはおりますが、楽曲はライブにおいて常に変化し進化していくわけなので、そういう過渡期を目の当たりすることができているのはとても嬉しいことだなと思うわけです。これが年数を経て一体どんな風に化けるのか、これからもずっと見続けていきたいわ。( ̄ー ̄)
割礼の東京レコ発は12月20日(金)と21日(土)の2 days at 吉祥寺 Manda-la 2。これまでマン2での割礼サウンドはちょっとアコースティック風味が増える傾向にあったけれど、今回はいったいどんな感じになるのかしらね。楽しみだなぁ。.。゚+.(・∀・)゚+.゚
※ 2019年11月11日、「のれないR&R」演奏についての部分を修正。
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