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2020年01月18日01:15

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脳裏に焼き付いていた

一月も半ば。

”新成人”と”センター試験”はまだ一月だなぁと感じますが。かろうじて。

「イラストレーター・佐伯俊男さん(74)昨年11月に死去、公式サイトで」1月17日
画集「夢覘」が出された時は嬉しかったなぁ、という思い出がよみがえりました。切ない。

本屋に行くと、あーこの本読みたいーっ!なんて興奮しながら思うのだけれど、家には未読の本があるのでしぶしぶ手には取らず、しかしてなかなか読書する時間がとれない今日この頃です。

映画の話

「パラサイト/半地下の家族」
格差社会における差別は、相手への非礼であると銘打ったところが白眉。下をみて、下にみる言動を、主人公たる半地下の住人にみせるとは。貧困層があんなに狡猾で賢いかな、という疑問もあるので作品の対象は、金持ち一家基準のような感じで観ていましたが、本当に泥にまみれた貧困描写だった事は切なくて良かったです。雨が土砂降る町をひたすら、台詞通りゴキブリのようにいそいそと階段を下っていく描写がとても印象的でした。

「フォードVSフェラーリ」
前作「バイス」からまた痩せるクリスチャン・ベール。賜物で皮肉屋の天才ドライバーという役柄がピッタリでした。でも更に凄いと思ったのは圧倒する奥さんでした。そりゃ惚れますよ。
マンネリに対する新たなアイデアが欲しい!というスタートは、今の時代にも通じた困難さですね。耐久レース参加が表題の主題ではあるのですが、主人公たちの皮肉によって表題通りとはいかない展開を迎えます。そして、人間の意地が描かれていた事で涙を誘う結末となっていることが、その人物像に合った物語にはまっていたのでしみじみと面白かったです。

今年のアカデミー作品賞は混迷を極めますね。観られない作品もあるけど予想してようかな。

「書を捨てよ町に出よう」('71)
20年ほど前に観ている内容がおぼろげな作品でしたが、号泣しながら童貞を捨てる場面で掛かるBGが般若心経という、強烈な印象がこの映画であったことは覚えていました。美輪明宏氏のバスルームシーンは、この映画だったのか。記憶がはっきりして良かったです。

「田園に死す」('74)
あの新宿エンディングはこの映画だったかー。とまた、おぼろげな記憶が思い出されました。
中学生が恐山にすぐ通える位置にあるふもとの集落の物語ですが、タイムパラドクスを含むSF的な話であったのか、と改めて観て思いました。
川に流した我が子を追う母親のその奥、川上から雛壇飾りの流れはすっかり忘れてました。あと「下北半島が斧ならば、津軽半島は頭で振り落とされる瞬間なのだ」みたいな台詞は覚えていましたが、この二つの場面はなかなか強烈でしたね。青森県の不可思議さを堪能しました。
エンディングロールに花輪和一氏、高山良策氏の名が。豪華。

今年最初の観賞映画は「パラサイト〜」となりました。10日の公開まで劇場に行かなかったなんて、正月気分だったのかなぁ。全然疲れがとれないなんて言ってましたが、ちょっと改善してきました。このまま良い状態がずっと続けばいいなぁ。

読書に一日費やした時間の使い方なんて、贅沢だけれど憧れる。

いや書を捨て町に出ねば。

おしまい
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